2016 Fiscal Year Annual Research Report
プロスポーツリーグの労使関係 -2000年以降の国際的動向-
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25301006
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
川井 圭司 同志社大学, 政策学部, 教授 (50310701)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | プロスポーツ / 労使関係 / 選手会 / オーストラリア / アメリカ / 大学スポーツ / インテグリティ / NCAA |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度はプロスポーツリーグの労使関係、プロ選手の移籍制度、違法賭博や八百長をめぐるインテグリティの確保について、Melbourne大学のHayden Opie氏、Stacey Steel氏、Sydney大学のMicah Burch氏、Monash大学のMatt Nichol氏との共同研究を実施した。これにより、スポーツに対する社会の認識や価値について日豪の特徴が明らかになった。 この研究の一部について、以下の通り、Sydney大学で研究報告をした。 Kawai & Nichol, Labor Law: International Player Transfer System, THE UNIVERSITY OF SYDNEY, Aug 8, 2016, Kawai & Nichol, Symposium: Integrity in Asian Sport, THE UNIVERSITY OF SYDNEY, Aug 8, 2016. 現在、プロスポーツのインテグリティに関する日豪韓の比較研究を継続しており、その研究成果を今年度中に書籍として出版する予定である。 また、アメリカNCAAにおける学生選手の労働者化に関する全国労働関係局の決定とアマチュアリズムの違法性に関する連邦裁判所の判決を取り上げ、それぞれの判断の背景と論点、そしてこれらの判断の意義を明らかにした。この研究については、以下の通り、日本スポーツ法学会で報告した。川井圭司「アメリカ大学スポーツにみるアマチュアリズムの崩壊~労働者化する学生選手~」日本スポーツ法学会2016.12.17.中央大学。さらに、3月にアリゾナ州立大学を訪問し、Glenn Wong氏とNCAAおよび米4大リーグの労使関係の現状と課題について討議した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、本研究の対象としていなかったアメリカ大学の学生選手の労働者化をめぐる法的議論が活発化し、これについての研究が、本研究との関連で極めて重要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年6月にオーストラリア・Victoria大学からBrent McDonald氏を迎え、日豪プロリーグの労使関係の比較研究を実施する。また8月にマサチューセッツ、ニューヨークを訪問し、MLB、NFL、NBAの労使交渉の実態について、研究者、実務家を中心に取材を実施し、近年の動向について明らかにする。また12月の日本スポーツ法学会では、「選手会の役割」をテーマとするシンポジウムを開催する予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Matchfixing in Sumo2016
Author(s)
Keiji Kawai
Organizer
Integrity in Asian Sport Symposium
Place of Presentation
University of Sydney (Sydney, Australia)
Year and Date
2016-08-06
Int'l Joint Research / Invited
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