2014 Fiscal Year Annual Research Report
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25301015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
五百籏頭 薫 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (40282537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 智生 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (30508875)
箱石 大 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (60251477)
稲吉 晃 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (70599638)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ドイツ / 修好通商条約 / 条約改正 / 明治日本 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度に続き、スキャニング・データの購入による史料収集を進め、大きな進捗を見た。 これまでの阻害要因は、最大の所蔵元であるDas Bundesarchiv-Berlin-Lichterfelde(ベルリン・リヒターフェルデ連邦文書館)が指定業者によるスキャニングによってしか史料の収集を認めていないところ、この業者の作業スピードに制約があったため、期待通りのペースで収集ができないことにあった。しかし、平成26年度中にこの指定業者及び同文書館との協力関係の構築に成功したと思われ、収集作業をより円滑に進めることができるようになった。 同館所蔵の日本関係文書のリスト化も大きく進捗した。予算が許すスキャン量を遥かに超える文書があることは明らかであり、平成26年中は、研究分担者・研究協力者との間で、どの文書を優先的にスキャンするかの討議を進めることができた。 なお、平成25年度に訪問できなかった軍事関係の文書館たるDas Bundesarchiv-Freiburg im Breisgau(フライブルク連邦文書館)への調査も行うことができた。同館はマイクロフィルム化が進んでおり、マイクロフィルム化が完了した史料については、その複製を比較的廉価に販売しているため、これまで東京大学の史料編纂所などが収集した史料を補完する収集ができた。 プロイセンより先に東アジアへの進出を試みていたハンザ都市にも注目し、Staatsarchiv Hamburg(ハンブルク州文書館)を調査し、やはり従来日本で収集された史料を補完する成果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
Das Bundesarchiv-Berlin-Lichterfelde(ベルリン・リヒターフェルデ連邦文書館)での史料調査・収集が想定以上に進展し、与えられた予算を最も有効に活用することができたため。また、それ以外の文書館での史料調査・収集も旺盛に行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度の成果を活かすべく、Das Bundesarchiv-Berlin-Lichterfelde(ベルリン・リヒターフェルデ連邦文書館)での資料収集を計画的に行う。最終年度なので、与えられた時間内に最大限の収集を行うための入念な設計と交渉が必要である。 Das Bundesarchiv-Freiburg im Breisgau(フライブルク連邦文書館)及びStaatsarchiv Hamburg(ハンブルク州文書館)での資料調査・収集は相当に進捗しているが、特に後者についてはなお調査することが望ましいので、そのための予算・時間の確保に注力する。Geheimes Staatsarchiv Preussischer Kulturbesitz(プロイセン枢密文書館)も同様に、再度調査することが望ましい。 史料の価値及び利用方法についての知見を学界と共有するために、これまで機会をとらえて研究報告や講演を行ってきたが、その集大成となるシンポジウムを開催したい。
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Causes of Carryover |
史料スキャンの作成・送付を発注したところ、一部未着があったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
到着し次第、支払いを実行する。
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Research Products
(9 results)