2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25301015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
五百籏頭 薫 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (40282537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 智生 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (30508875)
箱石 大 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (60251477)
稲吉 晃 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (70599638)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ドイツ / 修好通商条約 / 条約改正 / 明治日本 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に続き日本関係ドイツ史料を旺盛に調査・収集した。平成27年11月に発注したスキャンは現地業者の作業が難航したが、本研究計画にとって特に重要な三分の二ほどを遂行させ、画像を取得することができた。 また、平成28年3月18日にワークショップ「日本関係ドイツ史料の所在と利用」を開催した。これまでの所在調査と収集の実績を報告し、さらに同史料を用いた研究を例示することで、助言と将来の協力を広く得ようという狙いから企画したものであった。 まず市川智生が「プロジェクト及び史料の概要」と題して史料の調査・収集の成果を総括した。その際、基盤研究(S)(H26~H30)「マルチアーカイヴァル的手法にもとづく在外日本関係史料の調査と研究資源化の研究」(代表 保谷徹)(課題番号26220402)において五百旗頭が研究分担者として所管したドイツ史料の調査・収集成果も紹介することで、ドイツ史料の調査・収集が全体としてどの程度進捗しているかを提示することができた。さらに、個別研究の例示として松居宏枝「1880年代後半の対独政策―九州鉄道株式会社資材購入を中心に―」、市川智生「海港検疫をめぐる外交交渉―1879年ヘスペリア号事件の再検討―」、五百旗頭薫「条約改正予備会議前後のドイツ対日政策」を報告した。討論者として福岡万里子のコメントを得た上で、全体質疑を行った。第一線の研究者60名ほどが熱心に参加し、貴重な助言・意見を得ることができた。 傍聴したメディア関係者からも高い評価を得て、読売新聞2016年4月18日朝刊「幕末・明治の日独関係に光」(編集委員・三好範英)にて詳細に報道された。 ドイツにはなお貴重な史料が大量に存在し、本研究計画はそのごく一部を取得し、さらにその一部について研究に着手したに過ぎない。しかし以上の内容から、与えられた財源の下で最大限の成果を挙げたものと確信する。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)