2013 Fiscal Year Annual Research Report
農業開発に有効な社会経済的仕組みの解明:ブラジルとモザンビークの比較を通して
Project/Area Number |
25301024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
新海 尚子 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (10377765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅川 晃広 名古屋大学, 国際開発研究科, 講師 (80402410)
光安 光江 浜松学院大学, 現代コミュニケーション学部, 講師 (30619317)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 開発経済 / 農業開発政策 / 移民政策 / ブラジル / モザンビーク |
Research Abstract |
本研究は食料価格の安定化と貧困削減を同時に達成した農業開発事業に注目し、持続可能な経済成長および地域の生活水準の向上を同時にもたらすために重要となる要素、および社会経済的な仕組みを現地調査を通し明らかにすることを目的としている。事業としては、ブラジルのセラード農業開発事業、および同じ熱帯サバンナ地域に属し公用語がボルトガル語であり高い貧困率がみられるモザンビーク北部における農業開発事業における社会経済分析をとおし、比較開発経済及び社会経済政策研究に資することを目指すものである 平成25年度は、ブラジルセラード農業開発に関連する現地調査を実施した。 現地調査は、おもに首都と農業開発実施地への訪問からなり、首都においては、中央行政機関、関連研究所への訪問をし、農業開発実施地においては農業開発事業に関する地方行政機関、農業経営者、農業従事者を訪問し、約40年前に開始された農業開発事業の社会経済効果について吟味した。 首都においては、中央行政機関、研究所を訪問し、農業開発に関する政策、および研究に関し意見交換を行った。その後、地方の農業開発地においては、農業開発関連の地方行政機関、日伯農業開発株式会社、農業協同組合、農業経営者、農業従事者、銀行、企業での聞き取り調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現地調査における農業経営者、農業従事者への聞き取り調査のフォローアップを訪問後実施し、結果をまとめるはずであったが、いまのところ結果の取得が当初計画より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、引き続きブラジルにおける聞き取り調査のフォローアップを継続するとともに、モザンビークにおける現地調査を実施する。モザンビークにおいては、首都と農業開発事業対象地を訪問する予定である。首都においては、中央行政機関、農業開発事業実施関連機関を訪問し、農業開発事業のもたらす社会経済効果に関する意見交換を実施する。農業開発事業対象地においては、地方行政機関、農業従事者、企業、金融機関を訪問し、聞き取り調査を実施する。また、今年度においては、ブラジルにおける現地調査結果において、中間報告会を実施し報告することをめざす。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ブラジル現地調査における農業経営者、農業従事者への聞き取り調査のフォローアップを訪問後実施し、結果をまとめるはずであったが、いまのところ結果の取得が当初計画より遅れているため。 ブラジルにおけるフォローアップを引き続き実施し、結果取得にかかる費用に使用する。
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