2016 Fiscal Year Annual Research Report
華北農村訪問調査による近現代中国農村社会経済史像の再構築
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25301029
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
弁納 才一 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (90272939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
祁 建民 長崎県立大学, 国際社会学部, 教授 (70448819)
田中 比呂志 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90269572)
古泉 達矢 金沢大学, 法学系, 准教授 (90724831)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 経済史 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年9月、雲南省昆明市・河北省保定市・山西省霊石県の農村を訪問して老人・老幹部に話しを聞いた。また、雲南省昆明市では雲南大学を訪問し、同大学西南環境史研究所の所長兼教授及び同大学院生らと意見交換を行い、河北省保定市では河北大学歴史学院と学術交流を行った。 2016年10月、研究分担者の田中比呂志・古泉達矢及び研究協力者の内山雅生らと湖北省武漢市の華中師範大学中国農村研究院を訪問し、学術交流を行うとともに、内山雅生と弁納才一が中国農村に関わるテーマで招聘講演を行い、また、今後の共同研究をより一層促進するために、内山雅生・田中比呂志・弁納才一の3名が華中師範大学中国農村研究院海外農村研究中心学術顧問に就任した。 2016年12月4日に東京(東洋文庫)で山西大学教員(毛来霊)と元江蘇省無錫市政府政治協商委員会研究室主任(湯可可)を招聘してシンポジウム(「近現代中国農村社会の特質と変容」)を開催した。また、2017年2月19日に東京(東洋文庫)で華中師範大学(劉義強)及び河北大学歴史学院(楊学新ら4人)から計5人を招聘してシンポジウム(「近現代中国農村社会の変遷と特質-華北と華中の比較)を開催した。 なお、2016年9月・10月に訪問した雲南省・河北省・山西省の農村における聞き取り内容はすでに研究代表者・研究分担者・研究協力者がそれぞれ整理しているが、学術雑誌等に2016年度内に掲載することができなかったが、2017年度中には掲載される予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた河北省や山西省の華北の農村だけではなく、雲南省や湖北省の農村においても聞き取り調査を行うことができ、また、2回にわたってシンポジウムを開催することができたことから、本研究はおおむね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年度は、本研究の最終年度にあたるが、河北省衡水市・山西省霊石県・江蘇省無錫市・湖北省武漢市の農村において聞き取り調査を実施することが可能になった。これまでの華北農村研究の成果をまとめ、今後の研究においては華北以外の地域との比較をより一層強く意識していきたい。
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Causes of Carryover |
華北農村における9月の調査に同行した研究分担者や研究協力者が部分参加になったことと2月に東京で開催したシンポジウムに中国から招聘した共同研究者の中で滞在日数が縮減した者が生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2017年度は本研究の最終年度にあたるので、9月の華北農村調査には研究分担者ともに研究協力者にも可能な限り全日程参加できるように調整を進めていく。
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Research Products
(10 results)