2015 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける宗教多元化と宗教政策の比較社会学的研究
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25301037
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
櫻井 義秀 北海道大学, 文学研究科, 教授 (50196135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 則弘 愛媛大学, 法文学部, 教授 (10192676)
川田 進 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10288756)
田島 忠篤 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (40179693)
首藤 明和 長崎大学, 多文化社会学部, 教授 (60346294)
寺沢 重法 北海道大学, 文学研究科, 助教 (60632156)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ソーシャル・キャピタル / 東アジア / 政教関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は研究成果発表と各人の調査研究の取りまとめを併行して行った。ここでは、全体の研究成果発表についてのみ記載する。 成果の発表としては、①2015年3月末日に櫻井義秀・外川昌彦・矢野秀武編『東アジアの社会参加仏教-ソーシャル・キャピタルの視座から』北海道大学出版会を刊行後、宗教の社会貢献研究会にて書評セッションを行い、大谷栄一・ランジャナ・ムコパディヤーヤ・伊達聖伸の書評論文と編者のリプライを『宗教の社会貢献』5-2:101-151に収めた。②国際宗教社会学会(SISR)のルーヴァン大学大会において櫻井と研究協力者である台湾中央研究院のWei-hsian Chiが、‘Religious Engagement to promote Well-being in Contemporary East Asia’のセッションを2部会持ち、計7本の報告を行った。③3月12-3日に札幌市クリスチャンセンターにてInternational Workshop of Religious Diversity and Politico-Religious Relations in East Asiaを開催し、台湾2名、オーストラリア1名の研究者を交えて計6本の学術発表を行った。④最終的な成果は、2017年3月に櫻井義秀編『現代中国の宗教変動-躍動するアジアの信仰』北海道大学出版会を刊行する予定で原稿の集約に取りかかっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
3年間の研究成果として、櫻井義秀・外川昌彦・矢野秀武編『東アジアの社会参加仏教-ソーシャル・キャピタルの視座から』北海道大学出版会を2015年に刊行し、次の成果として2017年刊行を目指し、櫻井義秀編『現代中国の宗教変動-躍動するアジアの信仰』北海道大学出版会の刊行準備を精力的に進めており、加えて国際学会における研究成果発表も研究代表者によるテーマセッションの開催で行っているなど、十分な成果と言えるのではないか。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、研究分担者・協力者に依頼して、櫻井義秀編『現代中国の宗教変動-躍動するアジアの信仰』北海道大学出版会の原稿を集約中であり、北海道大学の修士・博士・PDにも調査報告の分担執筆をさせており、書籍の刊行を通して次世代の研究者育成を果たして、この研究の区切りとする予定である。
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Causes of Carryover |
2015年末から2016年初頭にかけてパリ、ベルギーでイスラム国過激派によるテロが発生し、オックスフォード大学仏教学研究センターにてタイの社会参加型仏教について報告し、レビューを受ける予定であった渡航計画を取りやめたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2016年度前半に別の国際学会・ワークショップ等においてレビューを受ける機会を探しており、2016年7月10-15日に開催される国際社会学会ウィーン大会において、ジェームズ・スッピカード教授他からレビューを受ける予定を組んでいる。
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Research Products
(16 results)