2015 Fiscal Year Annual Research Report
途上国農村地域における初等教育の教育成果に関する調査ーコロンビアでの追跡調査
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25301052
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鈴木 隆子 九州大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (00437071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 千明 倉敷市立短期大学, その他部局等, 教授 (00345852)
笹岡 幹子 (西村幹子) 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (20432552)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 教育学 / 国際開発学 / 国際教育開発 / コロンビア / エスクエラヌエバ / 教育成果 / 追跡調査 / 非認知的能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年(2014年)2月に開催した東京でのコロンビア・日本の国際合同会議を受けて、同年11月にコロンビアのコーヒープランテーション2州の中学校19校において、小学校卒業したての6年生の生徒1047人を対象に、追跡調査の元となるベースライン調査を実施した。その調査報告書とデータベース原本が3月に完成した。 これを受けて本年度(2015年)4月以降、そのデータベース原本のデータクリーニングを行い、コロンビアとの数回のスカイプ会議や9月の現地での会議、東京における研究分担者等との協議2回とスカイプ数回を経て、データベースの最終版の合意に至った。 9月に約1か月コロンビアに渡航し、ベースライン調査のフォローアップ調査を実施した。対象校19校全校を回って、対象の生徒の在籍確認と、学校関係者と調査の進捗状況を共有をすることによって、サンプルの減少を防ぐ努力をした。また11校で授業観察やインタビュー等の質的調査を実施することにより、量的調査の補完を試みた。この調査により在籍確認ができなかった生徒が数名いたことから、対象サンプル数は966名となった。この最終的に確定したデータを使用して、3つの指標項目を研究分担者で分担して分析を行った。3月に研究分担者等で東京に集まり、それぞれの分析の進捗状況について共有し、さらなる合同分析について協議した。 ここまでの中間発表として、スペイン(6月)、鳴門教育大学(6月)、カナダ(3月)において開催された3つの国際学会において英語で発表報告した。これらの学会での発表はある一定の評価を得て、二つの国際学会誌から論文投稿のお誘いを受けた他、来年の国際学会でのパネル発表の誘いを受けた。さらに、平成28年(2016年)6月に開催予定の日本比較教育学会及び8月に中国で開催予定の世界国際比較教育学会にすでに発表申し込みをし受け入れられているので、それぞれ発表をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度に計画していたことがほぼ100%達成できているから
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Strategy for Future Research Activity |
(1)4-8月:6月の日本比較教育学会と8月の世界国際比較教育学会に向けて、研究分担者各自でデータ分析と考察をし、発表の準備をする。さらに、ここまでの成果について論文等を執筆する。 (2)8-9月:コロンビアにおける海外現地調査:コロンビアにおいて初年度に構築した調査計画に基づき、2015年と同様のフォローアップ調査を実施する。 (3)9月以降:調査結果の分析と調査計画の見直し:収集した資料を元に、来年度実施する評価調査の準備を行う。 (4)11-3月:合同分析の発表準備と学会参加とその他の発信。
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Causes of Carryover |
研究期間中、もっとも大きな支出額が予想される本調査を最終年度に控えているのでそれに備えつつ、為替変動による損失を予測して、抑え気味に支出しているから。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度に最終年度の調査準備が始まるので、来年度、再来年度で執行予定。
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Research Products
(6 results)