2015 Fiscal Year Annual Research Report
「スラムの計画学」構築のための住居・集落・都市の計画論的研究
Project/Area Number |
25303024
|
Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
脇田 祥尚 近畿大学, 建築学部, 教授 (40280119)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | カンボジア / プノンペン / ショップハウス / 不法占拠 / 外部空間 / 空間利用 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続きショップハウスの屋上に形成されている小規模不法占拠地に焦点をあて、その空間構成や共同性を現地調査にもとづき明らかにする作業を行った。 住居の実測ならびに、施設構成、外部空間の利用実態等のデータを採集するとともに、個々の世帯の生活実態の把握やコミュニティ維持のための仕組み、上下水道等のインフラ管理等の仕組みをヒアリング調査をもとに明らかにしつつある。 配置計画については、中廊下型、片廊下型、広場型、空地型の4つの型の空間があり、それらの組み合わせで屋上空間が形成されると考えている。 既存建物との寄生関係については、大きくは、独立型と屋上依存型と主屋依存型の3類型があり、屋上依存型も主屋依存型もそれぞれ相互依存型(相互に上下関係がない友達依存)と長依存型(リーダーに依存)にわけられるとの図式を検討中である。 権利関係については、現在は独立型が多いが、もともと誰から買ったかのデータをもとに分析すると、主屋依存型(相互依存型)が多いことがわかるのではないかと考えている。 今後も様々な仮説を検討しながら、引き続き現地調査を行っていきたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
継続的に現地調査を行っており、日本建築学会の全国大会でも継続的に成果を発表している。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまで通り、海外調査ならびに学会発表、論文投稿を継続していきたい。
|
Causes of Carryover |
海外調査を1月に予定していたが、スケジュール調整の都合で実施を延期したため、旅費として予定していた分が繰り越しとなった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
8月の海外調査を予定通り実施するとともに、昨年度実施できなかった調査分を補足調査として実施するため、そこで支出する予定である。
|
Research Products
(2 results)