2016 Fiscal Year Annual Research Report
Forest ecosystem functioning of common mycorrhizal network in east Asia
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25304026
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
松田 陽介 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (30324552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木佐貫 博光 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (00251421)
谷川 東子 国立研究開発法人森林総合研究所, 関西支所, 研究員 (10353765)
奈良 一秀 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (60270899)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 菌根共生 / 混合栄養 / 台湾 / イボタケ科 |
Outline of Annual Research Achievements |
ツツジ科イチヤクソウ属は北半球の森林に広く分布する林床植物群である.同属には6系の下位分類群を内包しており,Rugosae系以外に関わる菌根菌の調査が北緯35度以上の温帯から冷帯地域で行われてきた.しかしながら,北緯35度以下の熱帯から亜熱帯に分布するイチヤクソウ属の菌根菌群集はいまだに報告されていない.そこで本研究は,台湾に生育するニイタカイチヤクソウを対象に菌根共生に関わる菌群を明らかにすることを目的とし,本植物の採取,DNA解析による菌根菌の同定を行った.本種はRugosae系に属しており,過去に調べられた中では最も南に分布するイチヤクソウ属植物である.植物個体は台湾の花蓮県のコナラ属,ツガ属が生育する1林分3地点より9個体を採取した.本種の根系より菌根部分を取り出し,ITS領域のダイレクトシークエンスを行った.また植物体の分類学的所属を確認するため,葉から同領域のシークエンスも行った.その結果,葉に由来するITS領域の配列は全個体で完全に一致し,既知のニイタカイチヤクソウの配列とクレードを形成した.供試した根端中,53 %(25/47)から塩基配列データが得られた.25配列は15 MOTUに類別され,そのうちイボタケ科が6 MOTUと優占した.全体で7科の菌群が検出されたが,各地点から検出されたのはイボタケ科のみであった.以上より,ニイタカイチヤクソウには多様な菌根菌が関わるものと示唆された.
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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