2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25304031
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
大塚 攻 広島大学, 生物圏科学研究科, 教授 (00176934)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大河内 直彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 生物地球化学研究分野, 分野長 (00281832)
永井 宏史 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (50291026)
小川 奈々子 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 生物地球化学研究分野, 主任技術研究員 (80359174)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 国際情報交換 / クラゲ類 / 稚魚 / 無脊椎動物 / 共生 / 生活史 / クラゲ漁業 / 根口クラゲ |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)タイ産食用根口クラゲ類2種、Lobonemoides robustus (Lr)、Rhopilema hispidum (Rh)に共生するクロボシヒラアジ稚魚は成長段階によって宿主交替しており、初期はLr、後期はRhを利用する。この原因として2種の遊泳速度、毒性の相違が関与していると推定した。遊泳速度(水平方向のみ)はLrが平均2.5 ± 2.0 m/min (N=4)、Rhは4.1 ± 2.1 m/min (N=3)で、統計的有意差は検出できなかったもののRhが早い。また、毒性についてはスジエビを用いたバイオアッセイで比較したところ、Lrは3408.3U/g湿重量、Rhは5705.3U/g湿重量で、Rhの毒性が統計的に有意に強かった。一般的に毒性を反映しているとされる刺胞長を比較したところ、Rhは最大約0.31 mm (large isorhiza)、Lrは最大約0.16 mm (large eurytele)で前者が二倍程度長いため、刺糸長からもRhの毒性がより強いことが裏付けられた。クロボシヒラアジは成長段階別ごとの遊泳速度、皮膚・鱗の発達に応じて宿主交替していることが判明した。 (2)比較的毒性の強い立方クラゲ類にも稚魚や無脊椎動物が共生していることが明らかになった。瀬戸内海においてはマアジ、イボダイの稚魚がヒクラゲを宿主として利用していた。したがって、こうした稚魚は晩春(アカクラゲなど)~冬(ヒクラゲ)にかけての長期間、大型クラゲ類を宿主として利用できる。ヒクラゲの生活史は未知であったが、ストロビレーション様式、各成長段階に要する日数を本研究によって解明した。 (3)西日本産ユウレイクラゲにはイボダイ、カワハギなどの稚魚が共生するが、有明海において表面における密度と風速との間には有意な負の相関が検出された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)