2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25330027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
滝根 哲哉 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00216821)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 待ち行列 / 背後過程 / マルコフ型到着過程 / 相互作用 |
Research Abstract |
本研究では,背後過程の状態に依存して客の到着過程とサービス速度が定まる待ち行列に関する研究を行う.過去に考察されてきたこのクラスのモデルの大多数は,背後過程が(待ち行列の状態とは無関係に)マルコフ連鎖を成すと仮定されており,基本的なモデル群に対する統一的な解析手法が知られている.一方,背後過程の状態遷移が待ち行列の状態に依存するモデルはほとんど考察されていない.本研究では,後者のような,背後過程と相互作用する待ち行列の中でも,特に,情報通信ネットワークの性能評価に直接応用可能なモデル群に注目し,このようなモデル群を統一的に扱うことが可能な解析的枠組みの構築と,それに対するアルゴリズム的解析手法の確立を目的としている. 上記の目的を達成するため,本年度は,上記の範疇において最も基本的なモデルである多元マルコフ型到着流を入力とする working vacation をもつ待ち行列において,各クラスの客の到着ならびにサービス速度の切り替わり時点が共通の背後過程に支配されるモデルを考察した.客のサービス要求量はクラス毎に異なる一般分布に従う.時間軸上において,サービス速度の切り替え前,および切り替え後のみに注目した censored 過程を考えることで,系内仕事量分布を導出した.さらに系内仕事量分布を元にして,待ち時間分布,滞在時間分布,並びに結合系内客数分布を導出する解析手順を考案した. 現在,これらの成果をまとめた論文を執筆中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに研究が進捗しているため
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も計画通りに研究を進める予定である
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初、購入を予定していた新刊図書の納品が年度内にできなかったため 繰越金に関しては次年度に発注予定
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Research Products
(2 results)