2014 Fiscal Year Research-status Report
多プログラミング言語対応の拡張可能なアスペクト指向プログラミングフレームワーク
Project/Area Number |
25330091
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鷲崎 弘宜 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (70350494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 一憲 国立情報学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 助教 (60609139)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アスペクト指向 / プログラミング言語 / ソフトウェアモジュール / ソフトウェア開発環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
効率的な高信頼プログラムの開発には、ログ記録やアクセス制御といったあちこちに処理の散らばる横断的関心事を他から分離し自動合成できることが望ましい。アスペクト指向プログラミング(以下、AOP)はその達成に寄与するが、既存処理系は特定プログラミング言語に依存している。 そこで本研究では、複数言語に対する横断的関心事をモジュール化可能な世界初の統一AOP フレームワークUniAspectを実装し、Webに代表される多プログラミング言語時代の保守性や生産性向上を達成する。実装にあたり、試作済みの複数言語対応ソースコード処理フレームワークを対応言語について増強し、多言語に共通して有効な横断的関心事の分離記述方法を定めたうえソースコードの合成処理を実現する。最終的に実務家による有用性実証のうえでUniAspectを公開する。 平成26年度には、構成要素の統合および全体の検証実験を実施した。具体的には、構成要素を統合し、多数お言語に対応して横断的関心事をアスペクトとして分離合成が可能なことを確認した。また、統合により得られたUniAspectの適用により、複数の実プログラムにおける横断的関心事の識別とアスペクトとしての分離合成を通じた生産性・保守性向上の効果を評価した。代表者は評価結果を受け取り、UniAspectの改善に利用した。 さらにモジュール化の考え方を応用して、セキュリティパターンやページオブジェクトパターンに代表される各種の実装があちこちにちらばる設計パターンのモジュール化やモジュール化に基づく検証等に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
申請段階において平成26年度においてAOPフレームワークUniAspectの構成要素の統合と実証を計画していたが、実際にはそれらに加えて、モジュール化の考え方を応用して、あちこちに実装がちらばるの各種の設計パターンの実装や検証の支援に成句したため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は引き続き、UniAspectの公開に向けたパッケージ化の準備と公開、継続的改善を実施することを予定している。
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Causes of Carryover |
研究成果を構成する要素についてその有用性を実験等を通じて確認して論文にまとめるため、当初予定していた2014年度中開催の国際会議ではなく、2015年度開催の国際会議に投稿発表することを決定したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果を構成する要素についてその有用性を実験等を通じて丁寧に確認して論文にまとめ、2015年度開催の複数の国際会議に投稿発表するにあたり、必要な旅費を2015年度において当初請求した助成金と合せて用いる。
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Research Products
(11 results)