2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25330093
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大西 淳 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (50160560)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 要求獲得支援 / 要求定義支援 / シナリオ分析 / シナリオ検索 / シナリオ再利用 / シナリオ類似度 |
Research Abstract |
シナリオはシステムや利用者のふるまいを明らかにするために有用であり,システム開発にシナリオを活用する手法が開発現場でも様々な場面で実践されている.しかしながらシナリオを用いたシステム開発では,高品質かつ多種のシナリオを用意する必要があるものの,シナリオの再利用に関する研究は進んでいない.本研究では,既存のシナリオ群から指定したシナリオと類似したシナリオ群を効率よく検索する手法の確立を目的としている.シナリオの類似性には,(A)システムの観点からの類似性(例えば新幹線予約シナリオと新幹線予約キャンセルのシナリオ)と(B)振舞いの観点からの類似性(例えば新幹線予約シナリオと航空機予約シナリオ)の2種類を考え,これら2種類の観点から見て,基準とするシナリオと類似したシナリオ群を検索できるようにする. 平成25年度は,ほぼ当初予定した計画通りに研究を進めることができた.研究実績は以下の通りである. 1. 既開発のシナリオ記述言語で表された任意の2つのシナリオに対して,2つのシナリオの間の差分情報を用いて,シナリオの振舞いに関する類似度とシステムに関する類似度を計算する手法を確立した. 2. 指定した1つのシナリオに対して,そのシナリオと振る舞いの観点から類似したシナリオ群,ならびにシステムの観点から類似したシナリオ群を検索する手法を確立した. 3. 上記の2つの手法に基づいたプロトタイプシステムの設計を行った.特に類似結果をどのように表示するかについて種々の検討を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初に予定した計画通りに研究を進めており,平成25年度で達成しようとした研究項目については過不足なく達成できたと考えている.
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通りに、平成26年度は提案手法に基づいたプロトタイプシステムの実装と実装するプロトタイプシステムと既開発の『差分情報を用いたシナリオ作成支援システム』との統合を行う予定である.
|