2013 Fiscal Year Research-status Report
有線・無線混在時の無線センサ網向け分散ゲートウェイと秘密分散FECによる通信方式
Project/Area Number |
25330109
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
河野 英太郎 広島市立大学, 情報科学研究科, 助教 (40285432)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | センサーネットワーク / 無線センサネットワーク / 秘密分散法 |
Research Abstract |
平成25年度は,申請当初に予定していた当該年度の研究実施計画について以下のように研究を行った. (1) 秘密分散FECを用いた分散転送プロトコル設計ならびに(2)シミュレーションによる評価 無線センサネットワークにおいて,送信元ノードと宛先ノードとの結合度を低減し秘密分散法を応用して暗号化データを送信するためには,宛先ノードが正しい送信元ノードから連想されたデータかどうかをチェックし,データを転送する前に送受信ノード間で作成された複数経路を正しく経由しつつデータが到着したかどうかをチェックする必要がある.このようなことを行うために,複数のハッシュ関数を用いるブルームフィルタ(Bloom Filter)と呼ばれるデータ構造を用いた認証機構によりチェックするための手法を提案し,シミュレータで評価した.送信元ノードへのなりすましを防ぐための手法では,送信元ノードの隣接ノード群からなる情報を認証情報として用いることでこれを実現し,中継ノードへのなりすましについては往路上の経路上のノードの隣接ノード情報をブルームフィルタに格納してゆき,宛先ノードで秘密分散法を利用した暗号化を用いて複数の暗号化された(往路の)認証情報として用い,復路上のノードでの隣接ノード情報を順次格納したブルームフィルタの内容とを送信元ノードで比較することにより,経路上になりすましノードが存在するかどうかを判断する.このような手法により秘密鍵や共有鍵を用いることなく分散転送プロトコルの秘匿性が向上することをシミュレーション実験により評価した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ブルームフィルタ(Bloom Filter)と秘密分散法,ならびにセキュア分散データ転送手法を組み合わせた分散転送プロトコルを提案することにより,この手法がデータ転送時の秘匿性が向上することを明らかにできた.これらを含め,雑誌論文7件(このうち国際会議論文6件)を公表することが出来ているため.
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Strategy for Future Research Activity |
秘密分散FECを用いた分散転送プロトコル設計について引き続き検討し,中間ノードでの格納情報を安全に格納し参照するための手法の提案を行う.また,研究全体として提案するプロトコルのパケットロス耐性などを計測し評価する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度から2年間にわたる期間の研究として採択された電気通信普及財団研究調査助成,ならびに平成25年度総務省情報通信開発推進制度ICTイノベーション創出型開発(フェーズI)の採択により,研究費に若干の余裕が生じたため. 次年度である平成26年度は3年間を予定している本研究の2年目にあたるため,提案手法の骨格を固めるためのシミュレーションプログラム作成のための謝金や,研究成果を公表したり国内外の研究者との議論を通じて研究内容を深めてゆくための旅費などに使用することを計画している.
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Research Products
(15 results)