2014 Fiscal Year Research-status Report
EPUB3.0を核とした知識集積型ソーシャルリーティング基盤に関する研究
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25330124
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
天笠 俊之 筑波大学, システム情報系, 准教授 (70314531)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | EPUB / XML / ソーシャルリーディング |
Outline of Annual Research Achievements |
EPUB3.0に基づく,知識集積型ソーシャルリーディング基盤の構築を目的として,前年度に引き続き研究を行った. 知識集積型ソーシャルリーディング基盤の実装については,前年度の成果を元にシステムの拡張を行った.拡張したシステムは,実験での利用を想定し,クラウドサービス上に実環境を構築した.クライアントについても,Readiumによる実装を改良し,完成度を高める実装を行った.そのクライアントを利用することで,ブックマークやアノテーションを作成するだけでなく,システムの他のユーザとそれらの情報を共有することが可能となる.また,利用者の操作をログ情報として取得し,システムに蓄積することで,さまざまな側面からの分析が可能となる. 構築したシステムにおいて,被験者6名による実験を行い,実際にデータを取得した.具体的には,EPUB版が公開されている技術書 "Big Data Now" を対象とした輪講形式のセミナーを実施し,利用者により作成されたブックマーク73件,アノテーション472件,操作ログ10,152件を取得した.取得したデータを分析することにより,1)ブックマークやアノテーションが集中するコンテンツ,2)各ユーザ毎のブックマーク/アノテーション作成の傾向,3)読書の進捗,4)使用時間の傾向など,利用者の読書行動に関するデータが取得可能であることを検証した. ソーシャルネットワークシステムとしての側面からは,書籍や利用者からなる大規模なソーシャルグラフにおいて,効率的な分析を可能にするため,PageRankアルゴリズムを高速に推定する手法を開発し,実験によりその有効性を検証した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通り,ソーシャルリーディングシステムのプロトタイプシステムを構築し,利用者による実験を実施した.また,実験で取得したデータに対して各種分析処理を適用することにより,コンテンツや利用者に関する多角的な分析を実施している.加えて,ソーシャルネットワークシステムの観点からの技術開発も行っており,概ね計画通り進行していると判断できる.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度までで開発したシステムを元に,さらに大規模な実験を行い,システムおよびクライアントの完成度を高める.また,取得したデータに対する分析も継続して行う. クライアントについては,現在,PC上のブラウザで動作するReadiumを対象としているが,他のタブレット端末やスマートフォン上のアプリケーションとしての実装も検討する. 次年度は最終年度に当たるため,研究成果全体の取りまとめも行う.
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Causes of Carryover |
投書購入を予定していた実験用タブレット端末が,納期の関係で年度内納品が難しいことが判明したため,当該年度での購入を断念し,次年度に購入することとした.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験用タブレット端末を購入する.
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Research Products
(3 results)