2016 Fiscal Year Annual Research Report
Construction and Deployment of Realtime Multispectral Imaging System for a 3D Moving Object
Project/Area Number |
25330184
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
堀内 隆彦 千葉大学, 大学院融合科学研究科, 教授 (30272181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富永 昌二 千葉大学, 大学院融合科学研究科, 特任研究員 (10103342)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 分光画像計測 / 形状計測 / 分光レンダリング |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、初年度計画および前年度終了時の計画に基づいて、以下の3項目について研究を実施した。 【1.システムの改善】 前年度まで構築したパターン光投影を用いた分光反射率と形状情報の同時獲得システムの精度改善を試みた。事前に投影対象のキャリブレーションを行うことによって、投影枚数を削減することが可能であり、処理時間を軽減できることを確認した。しかし、キャリブレーションが不可の対象物に対しては、スパースコーディング等によるアルゴリズム設計が必要となり、今後の課題として残った。 【2.三次元移動物体への展開】 前年度、平面物体から3次元物体へ展開したが、静止物体のみを対象としていた。本年度は移動物体も対象として、形状計測と測色を試み、三刺激値ディスプレイの再現を行った。境界部分の補正が一部視認されるものの、低速な移動物体に対しても構築システムが適用可能であることを実証した。 【3.応用研究】分光プロジェクションシステムを用いて、蛍光感の質感知覚メカニズムの解明を試みた。具体的には、三刺激値を等価として、ipRGC(内因性光感受性網膜神経節細胞)の刺激量の異なる刺激を分光プロジェクションによって生成し、蛍光感へのipRGCの寄与を実証した。 以上の研究により、当初計画していたイメージング系の改善と応用への展開が4年にわたって実施でき、色彩科学、心理学、光学からコンピュータグラフィックス等の多くの学際分野で貢献できる成果が得られた。
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