2014 Fiscal Year Research-status Report
高度医療情報を体へ直接3D表示するシステムの超音波画像活用による高度化・汎用化
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25330231
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
田野 俊一 電気通信大学, 情報システム学研究科, 教授 (50282918)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 拡張現実 / 超音波医療画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、汎用AR機器・提示情報の高度化手法の実現を実施した。 汎用AR機器の実現では、プロトタイプシステムを作成した。前年度の設計に基づき医療機関での実験に耐える、安定性が高く、精度の高いプロトタイプシステムを実現した。 提示情報の高度化手法の実装では、表示系を実現した。前年度の設計に基づき医療機関での実験に耐える、高速な処理が可能なソフトウエアを実装した。 また、医師による医療画像用ファントムを用いた原理実証システムの評価を行った。汎用AR機器の実現、提示情報の高度化手法の実装では、複数の医師による実験を実施する必要があり、すでに開発している原理実証システムと医療画像用ファントムを用いて行った。 以上の平成26年度の実施事項により、平成27年度に行う実施事項の準備が完了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」に記載したように、汎用AR機器・提示情報の高度化手法の実現をおおむね計画通りに実施できた。平成27年度の実施事項へフェーズを進めることが可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、現場の医師によるプロトタイプの評価を実施する。 まず、倫理委員会での審査に向けた実験計画立案を行う。具体的には、肝臓手術を想定している。そのためには、病院の倫理委員会の審査を経る必要がある。詳細な実験計画が必要であり、準備を行う。医師を対象とした医療教育実験、患者を対象とした診断実験を経て、術中支援へと段階を踏み慎重に進めていく。 その後、実際の医療機関にプロトタイプを持ち込み、実験を行う。
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