2016 Fiscal Year Annual Research Report
Generation of artificial atmosphere and interaction design by simulation of cross-cultural experience
Project/Area Number |
25330243
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Research Institution | Tokyo Polytechnic University |
Principal Investigator |
片上 大輔 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (90345372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新田 克己 東京工業大学, 情報理工学院, 教授 (60293073)
湯浅 将英 湘南工科大学, 工学部, 講師 (80385492)
大村 英史 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 成人精神保健研究部, 流動研究員 (90645277)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 人工的雰囲気 / 異文化体験 / インタラクションデザイン / 雰囲気工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,擬人化エージェントと人間との間の集団の雰囲気に着目し,人工的雰囲気のモデル化と集団の雰囲気の創出を行うことを目的としている. 最終年度の今年度は,複数のアイコン(小さいイラストや抽象図形)の個数で値を示すピクトグラフを用いた雰囲気による意見変容や他者想起への影響を調査した.具体的には,ネット上の人々の意見の賛成/反対をピクトグラフで表示し,用いるアイコンの種類や配置によってピクトグラフを見た人にどのような効果・影響があるかを検証した.仮想的な意見表示システムを用いた検証実験を実施した結果,意見変容や他者想起への影響は,用いるアイコンに依存する結果が得られた.追加の検討により,活動性を想起させるアイコンを用いることが影響すること,活動性をランダムな配置から感じ得ていることが推測された. また,2体の会話型コミュニケーションロボットを導入し,ロボットの発話により人工的な雰囲気の生成を行うシステムを開発し,システムがTV番組の視聴者に与える影響とその評価を行った.音声のみを表出する提案システムにより実験参加者の普段のTV視聴の状況によって他者性存在感を得ることができた. どちらの設定においても,人工的に作成した雰囲気が人間に影響を与えることを,従来手法との比較実験により検証した.これらの成果は,論文誌に掲載され,また国内シンポジウムにおける発表において表彰された.
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Research Products
(4 results)