2014 Fiscal Year Research-status Report
レジリエントなマルチエージェントシステムとその応用に関する研究
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25330277
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
生天目 章 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, その他部局等, 教授 (70546051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高玉 圭樹 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (20345367)
久保 正男 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, その他部局等, 准教授 (30292048)
佐藤 浩 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, その他部局等, 准教授 (30295737)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | レジリエンスの評価 / コアエージェント / リスク緩和 / 可塑性 |
Outline of Annual Research Achievements |
エージェントネットワークの構造に着目して、全体の最適化を図る上で中心的な役割を果たすコアエージェントの動作を操作し、また特定のタイプのエージェントの追加や消滅させる方法などに基づき、マルチエージェントの動作を制御するネットワーク型制御法を実装し、評価した。特に,多数のエージェントが個別最適化を追求することで高める連鎖型のリスクのメカニズムを明らかにしながら、マルチエージェント全体のリスク軽減化につながるリスク共有プロトコルを設計した.また,個々のエージェントの適応度とシステム全体の適応度を定め、個々の最適化と全体の最適化のバランスを図りながら生態学的制御法を検討し、可塑性をもつマルチエージェントシステムを実装し、評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の課題は,生態系におけるレジリエンスの事例研究、可塑性をもつマルチエージェントの設計、マルチエージェントの制御、そしてリスク共有プロトコルによるレジリエントなマルチエージェントの設計、そして社会経済ネットワークのカスケード障害やシステミック・リスク軽減等への応用研究である.最後の年度に行う,応用研究を除き,当初の目標が達成できた.
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Strategy for Future Research Activity |
研究の最後の年度では,世界の航空ネットワーク,そして海上輸送ネットワークのデータを収集し,その上で,ネットワークのカスケード障害やシステミック・リスクの応用研究を進めることで,本研究課題の目標を達成する予定である.オープンデータをl活用してデータを収集し,世界の航空ネットワークと海上輸送ネットワークの構造を明らかにし,その上で,カスケードシミュレーションなど,負の連鎖に関するシミュレーションを行う.それらの結果をまとめながら,本研究課題を仕上げる予定である.
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Causes of Carryover |
予定していた学会の参加が招待講演となり,先方が旅費を負担したため,残余が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国際会議での発表,そして国際的な研究協力の打ち合わせのための出張旅費として処理する予定.
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