2014 Fiscal Year Research-status Report
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25330292
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
能島 裕介 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10382235)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 知識獲得 / 多目的最適化 / 進化計算 / 並列分散実装 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,多目的ファジィ遺伝的機械学習の並列分散実装に関する基礎実験を行い,成果として7th Asian Conference on Intelligent Information and Database Systemsで発表した.この論文発表は高く評価され,Best Regular Paper Awardを受賞した.また,この基礎実験で明らかになった問題点を考慮した改良手法を考案し実験をまとめて次年度発表予定である. これまで均等分割ファジィ集合を用いた知識表現を多用してきたが,平成26年度は区間集合および区間導出型ファジィ集合を用いた知識獲得における並列分散実装に関しても調査を行った.大規模データに対しては,ファジィ度の高い区間導出型ファジィ集合を用いることで,大規模データに対して高い汎化性能が得られることを確認した.この成果を2014 IEEE International Conference on Fuzzy Systemsで発表した. また,均等分割ファジィ集合に関する並列分散実装により得られた知識に対して,ファジィ集合の遺伝的調整手法を適用し,汎化性能が改善できることを確認した.この成果を7th International Conference on Soft Computing and Intelligent Systems and 15th International Symposium on Advanced Intelligent Systemsで発表した.この論文発表も高く評価されSelected Paperとして選ばれたため現在英文論文誌への拡張を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は,多目的ファジィ遺伝的機械学習の並列分散実装に関する基礎実験を様々な設定条件で行った.非並列非分散実装で得られるような複雑且つ高精度な知識が,並列分散実装で得られない原因として,データの分割による過剰適合が明らかになった.この問題を緩和する方法として,進化型多目的最適化における目的関数の変更を検討し,ある程度の改善が確認されている.また,国際会議での発表によりBest Regular Paper Awardを受賞したことから,一定の評価を得られていることが確認できた.
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度で明らかになった問題点を考慮した目的関数の修正や,他の進化型多目的最適化手法の適用を検討する予定である. また,均等ファジィ集合の遺伝的調整手法の並列分散実装も行い,ファジィ集合の組合せ最適化の並列分散実装と合わせて,より汎化性能の高い知識の獲得を試みる予定である.
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Causes of Carryover |
年度末に外国での論文発表を行うために予算を確保していたが,微調整できるものではないため次年度使用額が生じた.また,予算を使いきるための無駄な消耗品購入を行わなかったためである.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度予算と合わせて,学会発表あるいは非常勤職員の雇用に用いる予定である.
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