2015 Fiscal Year Research-status Report
| Project/Area Number |
25330387
|
|---|
| Research Institution | Meiji University |
|---|
Principal Investigator |
青柳 英治 明治大学, 文学部, 准教授 (00515075)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
| Keywords | 図書館情報学 / 専門図書館 / 専門図書館職員 / 図書館員養成 / キャリアパス |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、次の四点の研究を進めた。第一に、平成25年度と26年度に実施した、専門図書館職員に求められる知識・技術の習得ならびに向上に関する聞き取り調査を論文として取りまとめ、『日本図書館情報学会誌』に投稿し、掲載された。さらに、本調査から得られた知見も含めて、図書館専門職員のプロフェッション性に関する論文を『図書館界』に投稿し、掲載された。
第二に、前年度に準備した質問紙調査「専門図書館職員のための人材育成に関する基礎調査」を、839機関に対して実施し、508機関から回答を得た（有効回答数は376機関）。本調査を通して、OJTやOff-JT、専門図書館職員に求める知識・技術の開示、自己啓発に対する支援、能力評価の実施などの状況を把握することができた。
第三に、回収した質問紙のデータを集計して取りまとめ、回答機関向けの報告書を作成し、調査結果の概要をフィードバックした。
第四に、質問紙調査から得られた内容を深化させるため、回答機関の中から、6機関に対して聞き取り調査を実施した。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的を明らかにするために、平成27年度で行なうべき研究は、すべて実施することができた。
|
| Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、次の三点の研究を進める予定である。第一に、前年度に引き続き、質問紙調査から得られた内容を深化させるため、回答機関に対して聞き取り調査を行なう。
第二に、前年度に実施した聞き取り調査も含め、聞き取り調査で得られた内容をすべて文字に起こし、内容を整理したうえで、分析を行なう。
第三に、前年度に実施した質問紙調査と、この調査を深化させるために行なった聞き取り調査をもとに成果として取りまとめる。さらに、本研究の最終年度にあたるため、専門図書館職員のキャリア形成のための環境整備のあり方の提示を行なう。
|
| Causes of Carryover |
質問紙調査「専門図書館職員のための人材育成に関する基礎調査」を深化させるために行なった聞き取り調査が年度の後半になり、文字起こしを年度内に実施することができなかったため。
|
| Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度では、聞き取り調査の文字起こしをすべて行なう。さらに、前年度に続いて、聞き取り調査も実施する。必要に応じて、研究資料等も購入する。
|
