2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25330388
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
角田 裕之 鶴見大学, 文学部, 教授 (30454961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 晃 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 企画部門科学情報室, エンジニア (20622012)
石川 大介 文部科学省科学技術・学術政策研究所, 総務課, 上席研究官 (70554335) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 計量書誌 / 学術機関リポジトリ / 高被引用論文 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本と中国の学術機関リポジトリに登録されているScience Citation Index Expanded (SCI)の高被引用論文の書誌(著者、論題、雑誌、巻号、頁、刊行年)、本文(フルテキストへのリンク、及び、ダウンロード)の登録状況を調査し、分析を実施した。初めに、高被引用論文を科学研究費の分類に基づき、情報学(Informatics)、環境学(Environmental science)、複雑系(Complex systems)、総合理工(Interdisciplinary science and engineering)、数物系科学(Mathematical and physical science)、化学(Chemistry)、工学(Engineering)、総合生物(Biological Science and Biology)、農学(Agricultural science)、複合科学(Multidisciplinary sciences)に区分し、日本と中国の機関リポジトリの登録状況を調査した。次に、登録状況を国別に領域で比較した。書誌の登録数について、日中とも、総合理工、数物系科学で多く、加えて、日本では情報学、中国では複合科学、環境学、工学も多い傾向があった。逆に日中とも、総合生物が少なく、加えて、日本では農学、中国では情報学が少ない傾向があった。本文(フルテキストへのリンク)数について、日中とも、数物系科学、総合理工、情報学で多く、さらに、中国では環境学が多い傾向があった。また、本文(フルテキストへのダウンロード)数について、日本は数物系科学と情報学の2領域で、中国より多いという特徴的な傾向を示すことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度末までに、10分野別について高被引用論文の日本と中国の学術機関リポジトリにおける登録調査を実施できた。その研究成果を国内学会、国際会議で発表できた。
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Strategy for Future Research Activity |
世界の学術機関リポジトリに登録されている資料について、資料形式(ドキュメント・タイプ)別にコンテンツ数を調査する。調査対象の機関はTime社が発表したWorld University Rankings 2015-2016に掲載されたトップ100大学、及び、日本と中国の大学を中心とする。世界のトップの高等教育研究機関(大学等)の機関リポジトリ利用を比較し、特徴を明らかにする。World University Rankings 2015-2016の5つの指標値と機関リポジトリのコンテンツ数との相関分析から、学術成果の利用・発信・共有の傾向を明らかにする。
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Causes of Carryover |
学術機関リポジトリの登録状況調査をアルバイトを採用し、謝金で支払いを予定していたが、研究代表者が調査を実施したため、支払が不要となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果をポスター発表する国際図書館連盟(IFLA)の開催会場が、コロンバス(Columbus, USA)のため、海外出張の旅費として使用する予定である。
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Research Products
(4 results)