2013 Fiscal Year Research-status Report
デジタル時代の防災コミュニティ強化に向けた地域コミュニケーション・モデルの開発
Project/Area Number |
25330399
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
遠山 茂樹 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 准教授 (40335914)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 地域コミュニケーション / 地域メディア / 情報発信 / 防災情報 / コミュニティ / 質問票調査 |
Research Abstract |
当初、平成25年度研究計画として1)調査対象地域への協力依頼、2)現地踏査、3)調査計画詳細の立案、4)調査員リーダーの育成、5)予備調査、6)文献調査、7)備品購入、を挙げていた。1)、2)、6)、7)については順調に遂行してきたが、3)については未だ計画策定中である。4)は適任者を見つけられず、5)では標本抽出は実施したが仮調査票作成については平成26年度へずれ込む状況にある。 ○1)調査対象地域への協力依頼および2)現地踏査: 本申請研究における調査予定地である2町への現地踏査を行った。幡多郡黒潮町へは平成25年9月19日~20日に現地を訪れ、黒潮町役場へ調査協力依頼をした上で、その後町内を徒歩および鉄道を使用して視察し、集落や自然状況について確認した。安芸郡奈半利町へは平成25年12月13日~14日に現地を訪れ、地域団体「なはりテレワーカークラブ」代表者へ調査協力依頼をすると同時に、自動車に同乗させていただき飛び地となっている集落を含め町内を視察して回った。その後自転車を使用して町内視察をさらに進め、集落や自然状況について確認した。 ○5)予備調査: 黒潮町選挙管理委員会より選挙人名簿の閲覧・転記の許可をもらい、平成26年3月に延べ5日間かけて標本抽出作業を行った。具体的には層化二段無作為抽出法により560人分の標本名簿を作成した。 ○6)文献調査および7)備品購入: 地域コミュニケーションに関わる先行研究や先行調査について調べ質問票等について準備を進めた。特に地域コミュニケーションそのものの調査研究が少ないため、隣接分野となる社会的ネットワーク分析やクチコミ研究、情報行動研究などを参照していった。備品購入は計画通り携行性の高いノートPCを購入し、SPSSソフトウェアを最新版へ更新した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究計画における実施項目7つのうち4項目[平成26年度調査実施準備として平成25年度中に実施しておくべき中核的項目である1)調査対象地域への協力依頼、2)現地踏査、6)文献調査、7)備品購入、の項目]は順調に遂行した。また、5)予備調査における標本抽出作業は終了したが、実施時期が平成26年3月とずれ込んだため、仮調査票作成は継続作成中である。この影響で3)調査計画詳細の立案も継続して取り組んでいる最中で、予定よりやや遅れ気味である。4)調査員リーダーの育成については、研究調査の進捗を考慮して、平成26年度へ実施時期を変更している。 これまで平成25年度中に必ず実施しておくべき内容(現地踏査や標本抽出)は確実に行われており、当初の目的を概ね達成できたと考える。しかしながら平成26年度調査準備に関わる項目についてはやや遅れ気味であるため、これらについては平成26年度当初からできるだけ迅速に取り組んでいく。
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Strategy for Future Research Activity |
標本数確定や実際の調査地区(投票区)の選定作業が3月半ばまでずれこんだため、平成25年度は調査員リーダー(高知大学生を想定)の選出ができなかった。今年度早々に協力者を見つけ出す。 住民調査の調査計画詳細立案については4月~5月にかけて取り組み、予備調査についても5月~6月に実施し、7月中に現地調査計画を確定していく。8月には住民対象の質問票調査(訪問留置法)調査員教育を実施し、9月に現地調査を実施する。10月以降は質問票集計および分析に取り組む。 地域情報発信主体(行政府(広報誌発行など)地域メディア、あるいはブログ等での個人や団体での地域情報発信をしている主体)がどの程度存在しているかの状況把握が遅れ気味である。平成26年度には精力的に現地への足を運んで聞取りをすると同時に、ネット上の情報収集も含めて取り組んでいく。
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