2015 Fiscal Year Annual Research Report
コ・クリエイティブなソフトウェア開発者を育成するPBL型教育
Project/Area Number |
25330411
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Research Institution | Advanced Institute of Industrial Technology |
Principal Investigator |
中鉢 欣秀 産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 准教授 (80398643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松澤 芳昭 青山学院大学, 社会情報学部, 助教 (40517017)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | コ・クリエイティブ / アジャイル開発 / ソフトウェア技術者育成 / Scrum / PBL / IT人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究者らが提案する「コ・クリエイティブなソフトウェア開発方法論」とは,ソフトウェア開発者がグローバルなマーケットとの直接的な対話を通してソフトウェア・サービスを開発する,アジャイル型の新しい開発プロセスである.本研究では,この開発プロセスを定義し,プロジェクト型学習(PBL)により教育するための教材および教授法を開発することを目的とした. この目的を達成するために,アジャイル(迅速)に教材の開発と適用を繰り返し,より教育効果の高いPBL 用電子教材を作成することが必要となる.これには,迅速な電子教材開発のための「アジャイル教材製作スタジオ」を構築し,コンテンツとして用いる動画や音声を素早く製作できるように工夫した.製作した電子教材は,学生や教員がPBL 実施時にオン・デマンドで参照できるようにし,学生の自発的な学びを支援することができた. 近年,アジャイル開発方法論である「Scrum」に注目が集まっている.そこで,開発した教育コンテンツは,このScrumを円滑に実施するためのクラウド型開発環境に関するものが中心となった.この教材は,本学における教育のみならず,その一部は他大学における授業でも利用された他,全てオープンソースにて公開されている.これらのコンテンツは今後,企業の研修教材として利用されることも計画しており,研究の成果が広く活用されることが期待される.本研究により,我々が目指すコ・クリエイティブなソフトウェア開発に対応する人材育成に向けた,将来への発展性のある成果を得ることができた.
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Research Products
(5 results)