2014 Fiscal Year Research-status Report
TA活動の質を保証する学習者モニタリングシステムの研究開発
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25330424
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
安留 誠吾 大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (50252721)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | TA活動 / Webプログラミング |
Outline of Annual Research Achievements |
TA(Teaching Assistant)は、1年もしくは2年で交代するため、TA活動の質がTAの能力に依存しているのが現状である。本研究では、TAの能力に依存することなく、TA活動に必要な情報を、タイムリーに手元に提供し、TA活動の品質を保証するためWebを中心としたプログラミング演習支援環境を構築することを目的としている。 平成25年度には、高度な知識を必要とする Webプログラミングの支援環境を対象とし、進捗状況を確認できるシステムを構築した。本システムでは、iPadなどのタブレット端末からソースコードのみならず、Webサーバのログを確認することが可能である。 平成26年度には、指導が必要となるエラーログをハイライト表示するとともに、指導内容も合わせて提供可能となった。実際にTAに利用してもらった結果、指導内容も適切との評価をもらったが、ログをスクロールして閲覧することしかできなためインタフェースの改善が今後の課題となる。 今後は、インタフェースの改善とともに、指導履歴を記録する機能を追加する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
26年度は、指導に必要な図、指導すべき学生の発見を目的としていた。 TAが学生に対して説明をする際に、図を使うことがほとんど無いため、作図の収集機能は実装しなかった。 指導すべき学生の発見は、25年度にある程度完成しているので、運用を通して、精度の向上、優先順位付けなどを行ってきた。実際に利用したTAからの評価も良好である。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度のTAが大学院2年生だったため、指導ノウハウの蓄積が活かされる絶好の機会である。 指導内容も含めて提示されるモニタリングシステムを運用し、システムの有用性を検証したい。
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Causes of Carryover |
研究発表の会場、および聴講の会場が、京都大学、和歌山大学と近隣であったことから旅費に差額が生じた。 また、学生を指導する際に、作図した図を使用することを想定していたが、対象としている演習科目では、図をほとんど使わないことから、「指導資料保存用PC」と「履歴保存用PC」を1台のPCで済ませたことにより設備備品に差額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
TAの指導履歴を検証するためには、学生の進捗を適宜保存する必要が生じた。そこで、学生の進捗を保存するために、26年度に購入予定であった「指導資料保存用PC」を「学生の進捗保存用PC」として購入予定である。
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Research Products
(1 results)