• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Research-status Report

聴衆モデリングに基づいた情報伝達ノウハウ習得支援システムの開発

Research Project

Project/Area Number 25330425
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

小尻 智子  関西大学, システム理工学部, 准教授 (40362298)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsプレゼンテーション作成支援 / 可視化 / 聴衆者の理解モデル
Research Abstract

本研究課題の目的は,プレゼンテーションの構成要素を診断し,不適切な箇所を指摘して修正を促すことで基本的な情報伝達ノウハウの習得を支援するシステムを構築し,その効果を明らかにすることである.平成25年度は,スライドに記述された内容の伝達に焦点をあて,スライド間の関係に着目した補足発言生成支援機能を開発した.
補足発言が必要な箇所は,作成者が意図したスライド間の関係が聴衆者に適切に伝わっていない箇所である.そこで,聴衆者がスライドから判断するスライド間関係を推定し,可視化することで,補足発言の生成を支援するシステムを構築した.
聴衆者は前後のスライドからスライド間の関係を判断する.まず可能な前後のスライド間の関係を話題構造に基づいて分析した.その結果,詳細化,話題の展開,サブ話題の展開,上位サブ話題の展開の4種類があることが明らかになった.次に,実際のスライドを用いて聴衆者がこれらの関係を特定する要素を分析した.スライドの内容はスライドのタイトルで表現されているため,タイトルに含まれる語句と,タイトルの語句とスライドの他の語句との関係を用いて判断されていることがわかった.そこで,スライド中の語句に基づいてスライド間関係を自動的に推測する機能を考案した.また,特定したスライド間関係を直感的に把握可能な可視化手法を提案した.
Microsoft社のPowerPointで作成されたファイルを入力とし,スライド間関係を解析して可視化するシステムを構築した.スライド作成の経験が浅い大学生を被験者として評価実験を行った結果,システムの判定したスライド間関係は,ある程度聴衆者の思考を反映していることが明らかになった.また,スライド間関係を可視化することは,適切な補足発言を生成するのに有効であるというアンケート結果を得ることができた.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度実施した研究は,スライドの内容を伝達しやすくするための補足発言の生成支援である.実際に構築したシステムを用いることで,ユーザが内容の伝達を促進することのできる補足発言を生成できることが明らかになった.スライド間関係を推定するのに用いている語句の多様性への対処など多少の課題は残っているものの,平成25年度の研究課題であるスライドの内容の伝達支援は大筋実現できていると言える.

Strategy for Future Research Activity

平成26年度は,平成25年度で構築したシステムの問題点を解消しつつ,口頭説明の支援機能を開発する.口頭説明は発言とジェスチャに分類することができる.発言やジェスチャは発表者のスライドの内容に対する意図を表現していると考えられる.効果的でない口頭発表はスライドの内容と発言・ジェスチャが表現している意図が対応していないことが考えられる.
そこで,発言やジェスチャから発表者の意図を推測し,スライドの内容と強調箇所が対応していない箇所を抽出して指摘するシステムを構築する.システムの構築を容易にするため,発言は音声認識ツールやMatlabなどの音声解析ツールを利用する.また,ジェスチャの解析にはKinectの利用を想定している.また,評価実験を実施し,構築するシステムの有効性を検証する予定である.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

国際会議に出席して研究成果を報告する予定であったが,原稿投稿時には少し研究が遅れていたため,平成25年度に開催された国際会議に投稿することができなかった.しかし,その後無事研究が進捗し,今年6月に開催される国際会議での発表が採択されている.昨年度の残高はそちらの会議に参加するための旅費として使用する予定である.
平成26年度に開発する口頭説明支援機能の開発に向けて,音声の取得とその分析をするためのビデオカメラと音声認識ソフトを購入する.音声認識関係の図書と画像処理関係の図書もあわせて購入する.昨年度の成果を発表するための国際会議への旅費に加え,音声と動画の認識結果をそれぞれ国内の学会や国際会議にて発表する予定である.また,論文誌に成果を投稿する予定である.

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 2013

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results)

  • [Journal Article] Presentation Speech Creation Support Based on visualization of Slide Relations2014

    • Author(s)
      Tomoko KOJIRI and Naoya IWASHITA
    • Journal Title

      IEICE Transactions on information and Systems

      Volume: Vol. E97-D, No. 4 Pages: pp.893-900

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Visualization of Slide Relations for Supporting Presentation Speech Preparation2013

    • Author(s)
      Tomoko KOJIRI and Naoya IWASHITA
    • Journal Title

      Proc. of the 21st International Conference on Computers in Education

      Volume: 1 Pages: pp.1-10

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Collaborative Learning Environment for Discussing Topic Explanation Skill Based on Presentation Slide2013

    • Author(s)
      Tomoko KOJIRI, Hayato NASU, Keita MAEDA, Yuki HAYASHI and Toyohide WATANABE
    • Journal Title

      Proc. of the 12th European Conference on e-Learning

      Volume: Vol. 1 Pages: pp.199-208

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi