2015 Fiscal Year Annual Research Report
電子ノートシステムの提案とその導入効果の検証に関する研究
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25330428
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
尾関 孝史 福山大学, 工学部, 教授 (40299300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 栄治 甲南大学, 知能情報学部, 教授 (20220866)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 講義 / 受講者 / 理解度 / 電子ノート / 映像 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、サングラス型カメラ、デジタルペンやペンタブレットといった電子ツールを利用した電子ノートシステムを提案した。また、講義の聴講者が作成した電子ノートを解析し、受講者の講義への集中度や理解度を定量的に検証する方法を提案し、提案する電子ノートシステムの講義の理解度に対する有効性の検証に取り組んだ。特に、平成27年度の課題は、テーマ(4)「電子ノートのキーワードや理解度テストによる講義の理解度の分析」であった。そのためのサブテーマが以下の2つであった。 (i)電子ノート内の講義者が指定したキーワードの個数の計算 (ii)電子ノートを一読後、理解度テストを行った結果 をもとに電子ノートの効果による個人および受講者全員の講義への集中度や理解度の定量的に分析する。理解度テストでは、通常の手書きノートや講義影像のみのグループとの比較も行う。 これらのテーマに対して、電子ノートの有効性を調べるための実験を行った。最初に被験者達にビデオ映像で講義を受講してもらった。直後に理解度テストを実施した。1週間後に講義映像を付加した電子ノートと映像の含まれない文字だけのノートの2グループに分けて、10分間の復習をしてもらった。その後に2グループに対して、被験者たちに再度確認テストを実施した。その結果、映像のある電子ノートを復習に利用したグループが正答率や解答時間で比較的大きな向上が見られた。実験の結果から、映像を付加した電子ノートのほうが学習効果が高いことがわかった。
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Research Products
(9 results)