2015 Fiscal Year Research-status Report
グローバルにおけるメタン放出異常地域の原因分析とメタン収支の推定
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25340014
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Research Institution | Tokyo University of Information Sciences |
Principal Investigator |
Park JongGeol 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (40337770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴 壽永 東京農業大学, その他部局等, 研究員 (10573165)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | メタン / 地球温暖化効果ガス / メタン放出濃度 / SCIMACHY / GOSAT |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年の研究成果で熱帯雨林地域(南アメリカと中央アフリカ)と東南アジアがメタンソース(メタン発生地)であることが分かった。南アメリカや中央アフリカは常緑広葉林域が広く分布しているため自然的要因、東南アジアは主に水田域が広がっているため人為的要因によってメタンが発生していることが分かった。 水田が多く分布している東南アジアは多くの先行研究から土地利用によるメタン発生が大きく認められた。しかし、南アメリカと中央アフリカにおけるメタン発生の研究は少なく現在その原因は不明である。そこで、2003年から2010年までのSCIAMACHYデータ(メタン発生濃度)、MODISデータ(植生指数と地表面温度)とGSMAPデータ(降水量)の解析を行った。その結果、メタン発生量と降水量が密接な関係であることが分かった。メタン発生は雨季に多く発生し乾季になると少なくなることが分かった。 衛星データ解析の検証のために地上観測データであるWDCGGデータとの比較を行った結果10ppb程度の誤差でメタン発生濃度が一致した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
GOSATデータ処理が予定より遅れている。SCIAMACHYデータとの形式が異なり処理のためのプログラムを作成に時間がかかった。また、国際学会に提出する論文に時間がかかった。主に衛星データの検証のための地上データと他の論文の検証を調べるのに時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
GOSATデータによるメタン発生濃度結果と地上データとの比較を行う。また、3年間の研究成果を論文として提出することを最優先で考えている。
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Causes of Carryover |
ヨーロッパ衛星(SCIAMACHY)と日本衛星(GOSAT)との補正に時間がかかった。2つの衛星に関する比較や検証論文が少ないため自分で処理しながら検証を行う必要がある。また、衛星データの検証のための地上データ(WDCGG)が少なく他の論文からデータを探している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主に論文投稿のための予算として使う予定である。現在日本写真測量学会で論文を投稿中である。
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