2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25340106
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
八木 久彰 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 機能化学研究部門, 主任研究員 (40344121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国岡 正雄 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 機能化学研究部門, 研究グループ長 (60211885)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 生分解プラスチック / 嫌気生分解 |
Outline of Annual Research Achievements |
プラスチックの分子量による嫌気生分解速度の差を調べるために、分子量を落としたポリ乳酸(PLA)を作成した。PLAフィルムをイオン交換水中55℃で31日および70日インキュベーとした。31日インキュベートしたPLAフィルムの分子量はMn9000,Mw18000。70日インキュベートしたPLA フィルムの分子量はMn2800、Mw6500。元のPLAフィルムの分子量はMn94700, Mw173300。31日および70日水中でインキュベーとしたPLAフィルムとインキュベーとしていないPLA フィルムの55℃での嫌気生分解試験を行った。山田バイオマスプラントで採取した液体肥料を55℃でインキュベートして55℃の嫌気汚泥を作り、その上清を嫌気生分解試験に用いた。 31日水中でインキュベートして分子量を落としたPLAフィルムは、14日で20%前後、21日で35及び53%分解した。70日水中でインキュベートして分子量を落としたPLAフィルムは、14日で20%、21日で37%分解した。無処理のPLAフィルムは、14日で8%、21日で30および36%分解した。28日以降は、無処理のPLAフィルムと31日インキュベーとしたPLAフィルムの各1つの反応容器を除いて、同じ分解速度で分解した。 水中でインキュベートして分子量を落としたPLAフィルムは、分解初期の分解は早くなったが、最終的な分解速度は3通りのフィルムで違いが現れなかった。
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