2015 Fiscal Year Annual Research Report
生物群集の種多様性に関する個体ベース空間明示モデリング
Project/Area Number |
25340110
|
Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
島谷 健一郎 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (70332129)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 牧子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 助教 (40595766)
田中 潮 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (60516897)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 点過程 / モデル評価 / マルコフ連鎖モンテカルロ法 / ポアソン過程 / 赤池情報量規準 / 生態統計 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の今年度は、2016年1月に本研究を総括させる国際シンポジウムの開催を中心に本研究を遂行した。 まず、空間点過程モデルの多くが尤度式を解析的に導けない。そのようなモデルの評価も含め、赤池情報量規準に代表されるモデル評価に関して活発な研究を行っているMark L. Taperらのグループと連絡をとり、「What is a good model?」と題する国際シンポジウムを2016年1月12-13日に統計数理研究所で行った。北米からの招待講演者4名、本分担者小田を含む62名が参加した。そこでは、高須(奈良女子大)に空間点分布モデルに関する話題を提供してもらった。さらに、1月21日には、日本生態学会関東支部と共催で、2名の外国人招待講演と5件の国内招待講演からなる「Ecological Statistics」という題でシンポジウムを行なった。 本研究の中心的活動である、ゼミ形式による空間点過程に関する書籍Moller & Waagepetersen (2004)「Statistical Inference and Simulation for Spatial Point Processes」の精読及び詳細なゼミノート作成は、3年間で上記の高須も含め本分担者以外から4名の参加があった。 島谷がフィールドデータを経年的に収集している青森県の調査地へ、2015年6月、分担者小田も同行し、現場を踏まえながら空間点分布データの解析法について意見を交わした。 この調査地で蓄積されている空間データに代表される、不均質な点分布に対するモデリング及び未知パラメータ推定について、本分担者田中らが提唱したPalm尤度法の拡張について、島谷は10月、12月に国内シンポジウム及び招待セミナーで講演した。小田は森林に関するデータを解析した研究発表を、国際会議及び国内学会で発表した。
|