2015 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障がい者のスマホ向け“ブルブル”振動インタフェースの利用実験に基づく開発
Project/Area Number |
25350009
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
久保 雅義 京都工芸繊維大学, その他部局等, 教授 (20379069)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | haptics / touch panel / vibration / feedback / UD |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究はスマートホンなどのインタフェース開発時に、触覚フィードバックを導入して操作性の向上がはかられることを確認することである。操作に連動した振動を被験者に体験させ、振動の構成要素を変えることで、特定の印象を与えることができるかの検証を行った。さらに触覚フィードバックが、健常者・視覚障害者・聴覚障害者に対して共通のイメージを与えることが可能であるかについても検証した。実験方法は、健常若年者と聴覚障害者には共通の指操作を選定し、視覚障害者には音声読み上げソフトに対応した指操作を選定した。結果として、各操作において、被験者に共通の特定のイメージを与えることが可能であることを明らかにした。障害者と健常若者と比較において、触覚イメージに共通するものがあることが分かった。 また、使用者(被検者)に異なる触覚フィードバックを与えることで、異なる振動の識別が可能であるかの検証を行った。このことは、より良い操作感の可能性を探索するものである。方法として振動に対して記憶出来ているかのテストを行い、複数の振動を区別・認知・記憶できることとを確認し、記憶可能な振動数を明らかにした。振動パターンの記憶テストを通して、識別可能振動数は、若者は3つ、高齢者は2つまでは十分に記憶できることを示すことができた。また、追加調査から振動パターンの記憶の仕方については、正答率、記憶の方法、感じ方、などが被験者によって多様であること、認知機能には依存しないことが示された。
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Research Products
(10 results)