2013 Fiscal Year Research-status Report
散剤に適した子どもの服用動作分析および処方薬分包袋のデザイン提案
Project/Area Number |
25350021
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
小宮 加容子 札幌市立大学, デザイン学部, 講師 (60386894)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 展示会視察 / 国際学会発表 / 誘導性の調査 / デザイン案修正 / 実験環境整備 |
Research Abstract |
H25年度は、現状調査、デザイン案の検討および修正、実験機器の動作確認、プレテストを行った。 まず、現状調査として、第9回医薬品包装EXPO(7月)の視察を行った。ここでは、最新の医薬品袋および箱のデザイン、素材、分包機、医薬品服用の支援器具の展示や技術に関する講演会が開催されていた。その結果より、現状、用いられている医薬品包装のデザインや服用動作についていくつかの問題点と、それに対する医療現場における工夫点について分かった。また、医療事故防止として、薬剤師は処方の際、薬の調合から患者へ渡すまでの過程において複数人による内容確認を行っており、分包袋のデザイン提案にあたっては、これらの確認作業に支障がないような配慮が必要であることなど、現場のニーズが分かった。その他にも、チャイルド・レジスタントやシニア・フレンドリーへの配慮についても参考になる情報を得ることができた。その他に、5th IASDR 2013(8月)にて参加し、デザイン関連における調査および学会発表を行った。 次に、実験1「マーク、色による動作の誘導性について実験」については、今までの研究成果によって得た10種類のデザイン案を施した分包袋(試作品)を用いて、子ども(9歳)と白内障患者(成人)に開封動作を試してもらい、デザイン案に関する意見調査をした。その他にも薬学部教員へ調査をし、薬局における現状の問題点、デザイン案の可能性について意見をもらった。それらの結果より、デザイン案の検討、修正を行った。また、本年度、購入した心拍計およびサーモグラフィー装置について他の研究で行われた感情変化に関する同様の設備での実験結果などを参考に動作確認テスト、プレテストを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現状調査は当初の予定通り進んだが、実験に用いる分包袋のデザイン修正や本年度購入したサーモグラフィー装置などの実験環境整備に予定よりも時間を要したため、本実験の実施途中で年度を終え、実験結果のまとめ、追加実験まで進むことが出来なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、H25年度研究計画にある実験1「マーク、色による動作の誘導性について実験」について引き続き実施し、実験結果のまとめを行う。 次に、H26年度に計画予定であり、薬剤師を対象にした調査2「視認性、識別性における検証」について実施する。すでに(H25年2月)に協力者と実施期日、実施場所等の打ち合わせを終え、実施に向けて準備を進めている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
計画通りの使用であり、余剰金として1,492円がでた。 H26年度研究費に合わせて使用する。
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