2014 Fiscal Year Research-status Report
紙・デジタルペン・タブレット端末利用による“書く”を重視したデジタル教科書の研究
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25350022
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Research Institution | Aichi University of the Arts |
Principal Investigator |
柴崎 幸次 愛知県立芸術大学, 美術学部, 准教授 (10315872)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | デジタル教科書 / ユニバーサルデザイン / デジタルペン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、紙・デジタルペン・タブレット端末の組み合わせによる、“紙に書く(描く)”ことを重視した視点からデジタル教科書を開発する、教科書のユニバーサルデザインの実践的研究である。 本年度の活動は、これらデバイスのネットワーク構成を確立し、主に電子ペンと紙の連携を授業に活用させる為の実施実験を行った。実際の授業での使用にあたり、デジタルデバイスは、調整と準備に時間がかかり少しでもスムーズにストレスなく、授業進行をできる環境の構築が重要である。授業を想定した準備として、電子ペン整備・収納ボックスを制作し、ストレスなく生徒達にデジタルペンを使ってもらえ、充電整備にも手間のかからない環境構築を目指した。また、タブレット端末の活用についても電子ペンの表示以外にインターネットや編集アプリを活用できるように環境の構築を行った。 本研究に協力している京都教育大学付属桃山小学校とは、定期的に打合せを行いデバイスの環境整備や授業実施のコンテンツの検討などを行っている。メディアコミュニケーションの観点から“紙に書く(描く)”ことを重視したデジタル教科書とはどのようなものなのか。また、授業案の構築により授業で行うべき学びのあり方について、幾つかのアイデアを実施する為の準備を行っている。 また、これらのシステムの動作確認として愛知県立芸術大学の授業において「デザインプレゼンテーション」2コマ、「デザイン実技Ⅲ」10コマを実施した。実際の授業に活用し 紙・デジタルペン・タブレット端末の効果の検証と、授業実施に問題がないように重ねて検証を行った。 次年度においては、京都教育大学付属桃山小学校にて、様々な授業案を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画としては概ね進展しているが、デジタルペン・タブレット端末の導入と機器の調整に時間がかかり、実際の授業での実施スケジュールが遅れている。また、協力校の体制も変化があり受入側の準備等にも時間を要した。ただし次年度前期に集中して行っていく体制は整いつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度前期、京都教育大学付属桃山小学校に電子ペン整備・収納ボックス導入し、教諭と共同で授業計画及び授業案の作成及び授業実施を定期的に行う。様々な授業アイデアを紙・デジタルペン・タブレット端末の組み合わせにより実施する予定である。 後期は、“紙に書く(描く)”ことを重視したデジタル教科書のあり方をまとめ、次代の教科書デザインにつながる検証を実施する。
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Causes of Carryover |
協力者の謝金など、今年度実施できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
協力者の謝金として、次年度使用したい。
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