2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25350027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
市原 恭代 工学院大学, 情報工学部, 准教授 (10301813)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 色覚 / 色彩 / カラーユニバーサルデザイン / デジタル教科書 |
Research Abstract |
日本では男性の約5%,女性の約0.02%は色の見え方が多数派とは異なる先天赤緑色覚異常である.色は多くの場面で情報伝達の手段として使用されているが,それらの配色は多数派の色覚に合わせて作られており一部の少数派の色覚には配慮されていないことが多い.そのため,情報の誤伝達が起きる可能性がある.情報の誤伝達を防ぐため,より多くの色覚に配慮した色彩デザインであるカラーユニバーサルデザイン(CUD)の実践が必要である.本研究の大きな目標はCUDを普及,推進させることである.そのための手段として多数派(C型)や少数派である1型2色覚(P型),2型2色覚(D型)の色覚の特性に着目し調査を行った. 先行研究 では,C型,P型色覚者に対し,①基本色名を用いたカテゴリー分類実験,②色弁別能力の調査,③色名に頼らないカテゴリー分類実験を行った.その結果,P型色覚者の理論上の混同色軌跡と実際の混同色が異なる可能性が示唆された.また実験③よりP型色覚者は100 Hue Testのカラーキャップを大きく2つのグループに分類でき,それらはイメージを用いた分類ができる可能性が示唆された. P型色覚者は混同色軌跡上の色を必ずしも混同しない可能性があるため,同じ先天赤緑色覚異常であるD型色覚者も同様の可能性があると考えた.そのため本研究ではP型,D型色覚者の混同色の検証を行った.また先行研究の色名に頼らないテゴリー分類実験はC型,P型のみの調査であったため,D型色覚者について同様の実験を行った.加えてP型色覚者の「100 Hue Testのカラーキャップを大きく2分できる」という点について,どのようなイメージを用いた分類が適当なのかを調査した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1度めの実験には機材の不備があり、良い成果が得られなかった。しかし、2度目の実験ではそれらの不備を補う成果が得られ、成果報告を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究により部分的に理論上の混同色軌跡を検証することができた.また,それぞれの色覚が共通して別のカテゴリーに認識できる色のグループを抽出できた.これらはカラーユニバーサルデザイン配色を行う際に利用できる.今後はカラーユニバーサルデザインの配色研究に結果を生かしていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
国際学会発表が次年度に延びたため、旅費などの経費が次年度となった。 国際学会にて発表する。
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Research Products
(3 results)