2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25350030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Musashino Art University |
Principal Investigator |
小林 昭世 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (10231317)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古堅 真彦 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (10254591)
寺山 祐策 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (60163929)
圓山 憲子 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (80147008)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ダイアグラム / データ・ビジュアライゼーション |
Research Abstract |
「視覚化表現の統合に関する研究:ダイアグラムの拡張」のテーマのもと、ダイアグラムについての概念整理、事例整理、環境デザイン教育を対象としてダイアグラムの応用について研究した。主な成果として、小林は、武蔵野美術大学美術館・図書館で開催された「向井周太郎 世界プロセスとしての身振り」の監修を担当した。この展示は、図によって人間の認知や知識の広がりを概観する本研究の研究素材として格好なものであった。また、研究の一部を「イゾスタットにおけるウィーン・メソッド」(本学研究紀要44号2014.3)にまとめ、論文「Environment Recognition Using Daiagram - as a Practice in Design Education」は、ICDS(International Design Engineering and Science)2014において採択され、今年の夏に黄啓帆と共同で発表の予定である。分担者である寺山は、ISOTYPE関連文献、論文の収集と整備、「近代人の形成」「レンブラント周辺」などをはじめ、オットーノイラート、ISOTYPE関連のダイアグラム、地図を含む画像によるデジタルデータベース作成、ウィーン社会経済博物館のアトラス「社会と経済」の図を分類・構造化、制作におけるトランスフォーマの役割の再検討を行った。また20世紀にかけてのダイアグラムの歴史研究の調査を共同で行った。圓山は、数学的観点からダイアグラムの構造の分類、構造の生成系やその変形の数学的定式化をおこなうために、ダイアグラムの実例の調査と図的表現に関する他分野の先行事例、先行研究を調査した。古堅は、動くダイアグラムの教育プログラムを形成するための実験的な教育を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2013年度の主な研究計画である「ダイアグラムを中心とする視覚化表現の国際的な展開」「動的な視覚化表現の基礎調査」「動的なダイアグラムデザインの実験」「ダイアグラムを中心とする視覚化表現の構成原理」について、研究者個別には研究に着手することができた。本研究の基盤となる「ダイアグラムを中心とする視覚化表現の構成原理」について、研究者相互の専門を交差させながら共同研究の利点を生かし、異なる専門を横断しながらこの研究をすすめることが2014年度の課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
「動的なダイアグラムデザインの実験」と「ダイアグラムを中心とする視覚化表現の構成原理」について2013年度の研究を引き継ぎ、研究することが本研究テーマの研究基盤を形成する上で重要である。また、最終年度の「ダイアグラムを中心とする視覚化表現の統合に関する研究の公表とアーカイブ」については、ダイアグラムの歴史をダイアグラムで視覚化する展示を行うことを目標とすることが確認されたので、そのための準備を2014年度に行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
旅費については、2013年に予定していた研究発表を国内論文に切り替えたために、海外旅費が発生しなかった。また、謝金(アルバイト費)については、2013年度、個々の研究者の範囲で進めることができる研究を先行したため、謝金(アルバイト費)が発生しなかった。 旅費については、2014年に、研究発表と、またダイアグラム研究がますます多領域で研究されている状況を踏まえて、多領域の専門家と意見交換をするために会議への出張を予定している。謝金(アルバイト費)については、2014年からの共同作業の増加、2015年の報告や展示の準備にともない、謝金(アルバイト費)を支出したい。
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