2016 Fiscal Year Annual Research Report
Survey on consumer purchasing attitudes for environment, ecosystem and biodiversity friendly rice
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25350039
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Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen University |
Principal Investigator |
稲垣 雅一 岐阜聖徳学園大学, 経済情報学部, 准教授 (60451548)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 環境保全米 / 選択実験 / 生態系・生物多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,環境や生態系・生物多様性に配慮した様々なブランド米を対象として,その保全対象が異なった場合に,消費者がどのような保全対象に,より関心を持つか定量的に把握することを目的としている.そのため保全対象や目的が異なるブランド米を仮想的に設定し,インターネットを利用したアンケート調査によってコンジョイント分析を行った. 本研究のコンジョイント分析においては,保全対象,お米の味(食味),お米の栽培方法,お米の価格の4つの属性を想定することで仮想的なブランド米を作り,回答者に選択してもらった.保全対象としては,天然記念物である「トキ」と「渡り鳥」,そして「対象なし」の3つの水準を設定した.お米の味(食味)としては,日本穀物検定協会が実施する食味ランキングの基準をもとに,「特A」,「A」,「A´」,「B」までの評価で,4つの水準を設定した.お米の栽培方法としては,これまで通りの栽培方法で,特に農薬・化学肥料の量を削減せずに栽培したという「従来通りの栽培方法」から,栽培期間中に使用する農薬・化学肥料の量を通常の5割以下に削減した「減農薬・減化学肥料栽培」,農薬・化学肥料を使用せずに栽培した「無農薬・無化学肥料栽培」,農薬・化学肥料・化学合成土壌改良剤を3年以上使用せず,たい肥などによる土づくりを行った水田で栽培した「有機栽培」の4つの水準を設定した.以上の属性に加え,価格として,5キロあたり1,500円,2,000円,2,500円,3,000円までの価格を想定し,仮想的なお米を作り,被験者に回答してもらっている. 現在,以上のアンケート調査結果について,統計分析を実行中であり,その結果をとりまとめて論文として投稿することを予定している.
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