2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25350044
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
金谷 久美子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80601137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 健夫 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70217933)
足立 雄一 富山大学, その他の研究科, 教授 (80184191)
濱崎 景 富山大学, その他の研究科, 准教授 (50533494)
大西 一成 鳥取大学, 医学部, 助教 (50596278)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ビタミンD / アレルギー / 妊婦 / 出生コホート / エコチル調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国の若い女性では、日焼けを極端に避ける生活や痩せ願望による不適切な食事等、ビタミンDが不足する条件が揃っている。我々は実際に、妊婦においてビタミンD不足が非常に深刻であること、また、ビタミンD不足が妊婦のアレルギー様症状の発現リスク因子になっていること、ビタミンD不足群では黄砂・花粉等のイベント時のアレルギー症状発現リスクが高いことを示した。 妊娠期・出産後数年は、妊婦自身の健康さることながら、未来の世代の健康にとっても重要な時期である。今後は、児の健康の観点も考慮に入れた妊娠期の最適ビタミンD濃度を探る必要がある。 なお、出生後1~2年間に児が紫外線にあたる頻度は、母親の「赤ちゃんの日光浴・紫外線」に対する考え方ではなく、妊娠期に母親が屋外に出る頻度と、強い関連があった。今後は、知識・情報の伝達に加えて、社会として、日常生活の中で自然に日光を浴びる時間がとれるような工夫をすることが重要と思われる。
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