2014 Fiscal Year Research-status Report
グリーンカーテンの高層住宅への適用可能性と生活環境改善効果に関する研究
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25350059
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Research Institution | Josai International University |
Principal Investigator |
鈴木 弘孝 城西国際大学, 環境学部, 教授 (60370706)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | グリーンカーテン / 壁面緑化 / 生育特性 / 生理的効果 / 心理的効果 / POMS |
Outline of Annual Research Achievements |
(実験1: 方位の違いによるグリーンカーテン構成植物の生育特性把握):本学東金キャンパス図書館屋上において、グリーンカーテンに使用される代表的な植物種であるヘチマ(ウリ科)とオカワカメ(ツルムラサキ科)とを設置し、東・西・南の各方向にカーテンの面を向け、背後は遮蔽を行い、方位の違いによる各面の日射量の違いが植物の生育状況の及ぼす影響について、継時的に観察し、緑被状況を計測、評価した。いずれも、南面の生育が優勢ですが、ヘチマとオカワカメでは生育の状況と日射遮蔽の状況に差異が見られ。夏季の暑熱緩和として西日の遮蔽には、ヘチマの方が優勢である可能性が示唆されました。 (実験2:グリーンカーテンの香りによる生理的・心理的効果): 本学の東金キャンパスにおける実習棟等において、グリーンカーテンの使用植物としてオオワカメを使用し、グリーンカーテンがもたらす心理的効果について、実地に検証した。心理的効果の違いを明らかにするために、感情状態を表すPOMS(Profile of Mood States)による評価を行った。POMSでは、正の感情として「活気」、負の感情として「緊張・不安」、「抑うつ・落ち込み」、「怒り・敵意」、「疲労」、「混乱」の6項目を測定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、マンション等の高層住宅へのグリーンカーテン普及のための適性な緑化植物種とその生育特性を把握するために、大学構内にある図書館の屋上部において、グリーンカーテンとして良く使用されているヘチマとオカワカメの2種のつる性植物を使用して、東西南の方位の違いによる植物の生育特性の把握を行い、西日遮蔽にはヘチマが優位であることを確認した。また、実習室前のオカワカメのグリーンカーテンの前とカーテンなしの場合で、アロマ精油を嗅いだ場合と精油なしの場合では、カーテンの有無による有意な差は見られなかったが、POMS試験ではカーテン有りでアロマ精油を嗅いだ場合に嗅いだ場合に評価が全項目で改善した。サンプル数の増大により、客観性のあるさらなるデータ蓄積を図る必要があると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
実験-4. 高さの違いによるグリーンカーテン構成植物の生育特性把握 ・本学東金キャンパス教育棟5階屋上において、グリーンカーテンに使用される代表的な植物種であるゴーヤ、アサガオ等数種のつる性植物を設置し、各面の受ける風速等の違いが植物の生育状況の及ぼす影響について、継時的に観察し、緑被状況と生育特性を計測、評価する。 実験-5. グリーンカーテンとアロマテラピーとの併用による生理的・心理的効果 ・東金キャンパスにおける実習棟等において、グリーンカーテンを用いて、屋内側からカーテンを視認し、アロマテラピーを実施した場合と実施しない場合による生理的・心理的効果の差異について、実地に検証する。
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Causes of Carryover |
当初予定していた計測場所は、船橋市内のマンションを予定していたが、計測機器の保安性などから、大学構内に変更したことにより、資材運搬費を軽減できたこと。また、人件費として想定していた実験補助要員の人件費が、卒業研究として学生の研究にも関連付けることで、想定していた人件費を大幅に軽減できたことなどにより、残金を次年度使用額に計上することが適切と判断したためである
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
高さの違いによる植物生育種の種数の増加、心理効果として脳波計測も含め、脳波の計測に伴う試料の購入等の必要資材購入に充当する予定である。
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