2016 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship between infection-mosquito and human contact frequency and number of patients within living area.
Project/Area Number |
25350063
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
村上 学 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (00288309)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 日本脳炎 / コガタアカイエカ / 感染症 / アルボウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本助成により平成25-28年度夏期にドライアイス(二酸化炭素)+CDCトラップによる日本脳炎ウイルス媒介蚊(主にコガタアカイエカ)採集を石川県内12箇所で行った。 平成25年度夏期:気候条件(高温多雨多照)、コガタアカイエカ発生数(10,401頭)、ウイルスRNA検出(RT-PCR法)試験(0/200サンプル)、ウイルス分離(0サンプル) 平成26年度夏期:気候条件(多雨多照)、コガタアカイエカ発生数(3,306頭)、ウイルスRNA検出(RT-PCR法)試験(0/77サンプル)、ウイルス分離(0サンプル) 平成27年度夏期:気候条件(高温少雨多照)、コガタアカイエカ発生数(3,958頭)、ウイルスRNA検出(RT-PCR法)試験(1/92サンプル)、ウイルス分離(1サンプル) 平成28年度夏期:気候条件(高温少雨多照)、コガタアカイエカ発生数(9,757頭)、ウイルスRNA検出(RT-PCR法)試験(14/211サンプル)、ウイルス分離(調査中) 平成25-28年度北陸地方での日本脳炎患者発生報告はない。しかし、我々が調査した範囲でもウイルスRNA検出試験で陽性サンプルが平成27(1/92)、28(14/211)年度に確認されていることからも患者発生リスクは低くないことが分かった。さらに、平成27年度ウイルスRNA検出試験陽性サンプルから日本脳炎ウイルス(遺伝子型1型)を分離することが出来た。現在、分離されたウイルスの遺伝子解析、増殖能や毒性等を調査中である。地方都市では畜舎(主に豚舎)と生活圏(民家、商業施設、校舎、介護施設や公園等)が隣接している場合が多く、ヒトとウイルスが濃厚接触する可能性は非常に高い。今後もウイルス媒介生物のモニタリングが重要である。
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Research Products
(3 results)