2014 Fiscal Year Research-status Report
曝露昼光照度が睡眠・余暇時間に及ぼす影響に配慮した閉空間の光環境を考える
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25350065
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
國嶋 道子 京都女子大学, 家政学部, 教授 (10178014)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ライフスタイル / 余暇時間 / 睡眠時間 / 活動量 / 曝露昼光照度 / 閉空間 |
Outline of Annual Research Achievements |
Actiwatchによる活動量・光量の測定・・・初秋に予備測定を被験者3名にお願いし、アンケート項目の検討、分析方法の検討を行い、冬から本測定とアンケート調査を並行して行った。Actiwatchの測定では、測定器のセンサー不良により測定結果不備の被験者がいたが、早急に改善を検討したため春の測定からは支障がでていない。生活行動と余暇時間の過ごし方・睡眠との関係については、曝露照度よりも被験者の生活習慣が特に影響すると考えられる。夜更かし型の生活をする被験者は、起床時刻も遅くなる傾向にあり、1日の積算曝露照度は、規則正しい生活をする被験者に比べて少なくなる傾向が認められた。また、昼間屋外での活動時間が長いほうが1日の積算曝露照度は高くなる。また、就寝前の在室空間の色温度が睡眠充足度の意識にどのように影響を与えるかについて、実生活の中で明らかにしようとしたが、現段階では明確な結果は得られていない。 アンケート調査・・・日常の生活習慣特に生活時間と生活行動との関連、これらが睡眠満足度・睡眠の質とどのような関係にあるのか、また、戸外での活動時刻・時間や屋内在室時の光環境を調査し、それらがお互いにどのように関係し合っているかを検討することを目的としてアンケート予備調査を行った。年度末に調査を行ったため現在解析中であり、次年度に行う本調査にむけ準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者数が少なく事例的ではあるが、概ね順調である。 アンケート調査については、予備調査を終えたところであるがより内容の充実をめざして再検討・実施の目途がついている。
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Strategy for Future Research Activity |
活動量・光量の測定と睡眠・生活行動に関する質問票を被験者にお願いし、同一被験者に対して季節による変動を把握するとともに、可能な限り被験者数を増やしたい。
特に、曝露照度は季節による変動があると考えられるため、アンケート調査は予備調査を踏まえて2季に行う予定である。
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Causes of Carryover |
アンケート調査が予備調査で終わったためである。これは季節を考慮した本調査の実施を考えているためである。 活動量・光量の測定と質問票回答への協力者数が限られたためである。測定機器の不良も影響した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
6月と12月にアンケート調査を実施し、特に6月実施の協力者の中から本研究の目的にあった生活者に12月に再度協力してもらう予定である。 活動量・光量の測定と質問票回答への協力者数を極力増やす予定である。
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