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2015 Fiscal Year Research-status Report

曝露昼光照度が睡眠・余暇時間に及ぼす影響に配慮した閉空間の光環境を考える

Research Project

Project/Area Number 25350065
Research InstitutionKyoto Women's University

Principal Investigator

國嶋 道子  京都女子大学, 家政学部, 教授 (10178014)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2017-03-31
Keywords有彩色光 / 白色光 / 局部照明併用 / 余暇時間 / 行為のしやすさ / 空間評価
Outline of Annual Research Achievements

LED照明は調色・調光が可能であることから、今後有彩色光が生活空間に取り入れられる可能性は大きい。多数のカラーバリエーションの中から部屋の雰囲気や気分に合わせて色光を選択することができ、今まで接する機会がなかった色光が私たちの生活空間に取り入れられていく日も近いと考えられる。そこで本研究の目的に即して、余暇時間への活用として実際に色光が私たちの生活空間にどのような効果・影響をもたらすか、またより有用な活用方法を提案するための実験を行った。まず予備実験として赤・青・黄・緑・黄緑・水色・白・橙・桃色・紫の計10色を用いて実験を行った。本実験では予備実験の結果から、高評価だった白・黄・水色の3色と低評価だった赤・青・緑の3色、計6色を変化要因とした。シーリング型のLED照明器具が設置された実験室を用意し、有彩色光のみの場合と白色光を局部照明に用いた場合とについて、被験者に90分間過ごしてもらい、開始直後と10分ごとの計10回、空間評価と行為のしやすさを6段階で評価してもらった。評価項目によって有彩色光の評価のほうが通常の生活空間における照明に近い白色光の場合よりも評価がよい場合があることがわかった。特に白色光を局部照明として併用することで評価の向上が顕著に認められたものが多い。生活空間において通常の照明が最も良いとされるならば、白色の評価結果は最も良いはずである。つまり、いつでも通常の照明が良いとされるわけではなく、有彩色光は生活空間の照明としても使用することが可能であることが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

実験とあわせてアンケート調査を実施する予定であった。調査は季節変動を捉えるため太陽高度の高い時期と低い時期での特徴を比較検討するため、2季を予定していたが、本務の多忙さで調査の時期を逃してしまいできなかった。

Strategy for Future Research Activity

生活時間と生活行動との関連、睡眠満足度・睡眠の質との関係性、さらに戸外での活動時間・時刻と屋内在室時の光環境を調査しこれらがどのように関係しあっているかを検討することを目的としてアンケート調査を実施する。特に曝露照度は季節により変動するため、季節の影響も含めて検討する。
さらに曝露照度の実測定もあわせて行い、これまでの実験結果・アンケート結果とあわせて考察していく。

Causes of Carryover

本務の学生指導に予想外に時間をとられ調査の時期を逃してしまった。季節による変動・違いを捉えたかったため調査時期をずらせて行っても意味がないと考えた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

各人の行動特性のほかに、職務や余暇時間の使い方が曝露照度と関係すること、特に季節との関連をも調査により明らかにすることを第一に考え、夏と冬に同一対象者にアンケート調査を行うことを計画している。実験室実験での結果もふまえ調査項目を再検討し、当初の目的に沿った調査の実施・分析・考察を行いたい。あわせて、季節ごとの曝露照度の実測事例も収集し、総合的に考察を行う計画である。

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Published: 2017-01-06  

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