2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25350082
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Social Welfare |
Principal Investigator |
榎本 ヒカル 東京福祉大学, 教育学部, 講師 (00423517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 耕一 日本大学, 理工学部, 教授 (90100057)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 温熱環境 / オフィス / 温冷感 / 着衣量 / PMV / クールビズ / ウォームビス |
Research Abstract |
平成25年度は当初の予定通り、オフィス環境を対象とした研究を中心的に行った。 我が国では「クールビズ」「ウォームビズ」がオフィスで行わるようになって数年が経過している。自分で環境を自由に調節できないオフィス空間での温熱調査を行い、現状の実態把握や現在の基準の妥当性を検討することを目的とする。 調査は平成25年の夏期・中間期・冬期の3シーズンに行った。夏期調査は7月中旬から8月上旬、中間期調査は10月、冬期調査は12月であった。調査対象は東京都内のオフィス5社6フロアと岐阜県岐阜市のオフィス1社3フロア、合計で6社9フロアである。測定項目は、室内環境測定としてオフィス内の空気温度と相対湿度、風速、平均放射温度を1分ごとに測定した。加えて執務者アンケートとして、温冷感、快適感、体質、服装・室温への希望などを選択式で回答させ、着衣量算出のために執務中の服装についてもアンケートにて調査した。調査全体で男性505名、女性141名、計646名から回答を得た。 調査の結果、環境測定結果は、建築物衛生法における基準範囲内となっている場合が大半であったが、冬期を中心に低湿度となっているフロアが多々みられた。PMV値に換算すると多くの場合がISO7730における快適範囲内であった。執務者アンケートでは服装については8割が、室温については7割程度が満足と回答したが、冬期に女性では乾燥を感じるという訴えが強くあり、湿度への対策は重要であると考えられる。 以上の結果については、平成26年度に日本建築学会にて発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成25年度に行う予定であったことは予定通り行うことができた。さらに平成27年度から開始する予定であった一般への還元活動を、平成26年度から一部前倒しで実施することになった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、オフィス以外の人の多く集まる場所に関する調査を平成26年度に実施し、また研究成果の一般への還元活動も平行して行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
測定機器やパソコンのうち、一部を新型のものを購入するため、予定より購入時期が遅くなったため。また、研究分担者分については、本年度に国際学会で研究成果を発表する旅費として繰り越した。 本年度、新たなOSとなったパソコンおよび、ワイヤレス型温度計の親機および子機を購入予定。
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