2016 Fiscal Year Research-status Report
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25350082
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Research Institution | Tokyo University of Social Welfare |
Principal Investigator |
榎本 ヒカル 東京福祉大学, 教育学部, 准教授 (00423517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 耕一 日本大学, 理工学部, 教授 (90100057)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 温熱環境 / オフィス / 学校 / 勤務者 / 児童生徒 / 温冷感 / 実態調査 / PMV |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度はそれまでに実施した調査結果について、成果の一部を学術論文として人間と生活環境誌に投稿し、原著論文として同誌に掲載された。また日本生理人類学会にて学会発表を行った。1編目の論文に掲載しきれなかったデータについては今後学会発表および2編目の論文投稿にて公表する予定である。 掲載論文の概要を示すと、東京都内および岐阜県内にある事務系オフィス9フロアの温熱環境測定と、そこで働く人延べ650人を対象としたアンケート調査を行い、オフィス勤務者のPMV値やclo値を明らかにし、それらが概ね妥当な範囲にあったことを明らかにした。しかしながら夏期における現状のオフィス温熱環境下では、男性が今以上着衣量を調節しても快適性を高めることは難しく、また中間期や冬期には女性は乾燥を大きく感じており、現状より更に温熱的に快適なオフィス環境を実現するためには、夏期に暑さを訴える男性と中間期や冬期に乾燥を訴える女性への個別的対策が不可欠であることなどを明らかにした。 本研究の目的の柱の1つとなっている一般への還元活動については、平成28年度は8月に実施する計画であったが、開催直前に都合により中止となった。今年度以降に開催することを計画する予定である。 なお、本研究は研究期間を延長することになったが、これは本研究より得られた成果が当初の予定より多くの内容を含んでおり、さらなる分析と追加の論文投稿を行う時間を必要としているためである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
H25年度に前倒しで行ったこと、H26年度、H27年度に計画通り実施できなかったこと、計画外で実施することがあった。さらに研究代表者が所属機関を転籍した影響もあり、全体としてはやや遅れて進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を1年延長し、本年度は2本目の論文の公表および学会発表を行う。研究成果の還元活動は条件が整えば行う。
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Causes of Carryover |
昨年度、計画していた還元活動が学内都合により実施できなかったため繰越金が発生した。その後所属が変更になったため未確定な部分があるが、可能であれば今年度以降に還元活動を行う。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰越金の使用計画は、論文投稿のための使用が予定されており、また還元活動のための測定機器と、制御用パソコンを購入予定である。本年度の学会発表のための学会参加費および旅費としても使用予定である。
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Research Products
(2 results)