2015 Fiscal Year Research-status Report
沖縄県民の世代間の食意識・食行動に関する一考察 -健康長寿地域の再興に向けて-
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25350097
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
田原 美和 琉球大学, 教育学部, 准教授 (30347124)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 沖縄 / 食意識 / 食行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の取り組みとして、1.沖縄県内在住の高校生、大学生、その保護者・祖父母の三世代を対象に「沖縄県民の世代間の食意識・食行動」に関するアンケート調査を実施した。高校生を対象とした本調査では、沖縄県全域を網羅できるように県内の5地域(沖縄本島北部・中部・南部、宮古、八重山)、全日制の県立高等学校7校(無作為抽出)に調査を依頼した。調査期間は2015年9月から2016年2月で、対象者は県内5地域の高校生とその保護者、祖父母である。調査項目は、これまでの先行研究や予備調査の結果を基に、主に食意識に関する質問25項目、食行動に関する25項目、食に関して学んでみたい内容、沖縄の健康長寿に関する自由記述等である。調査票は1702組に配布し、回収部数は高校生1611部、保護者527部、祖父母314部であった。高校生対象のアンケート調査の結果については、基礎的な統計処理を行い、調査に協力していただいた学校ごとに整理し、食育関連の資料としてフィードバックを行った。2.学校教育における教材提案の一環として、国民健康・栄養調査、県民健康・栄養調査(沖縄県)、家計調査年報等から時系列に整理した沖縄県の食生活に関するデータ活用し、教員免許更新講習会(琉球大学)選択科目「沖縄県産食材を活用した調理学-健康的な食生活をめざして-」において、作成した教材・資料を提案した。3.これまでの研究成果の一部を、一般社団法人日本調理科学会九州支部学会で報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、「沖縄県民の世代間の食意識・食行動」に関するアンケート調査を実施し、高校生(保護者・祖父母を含む)を対象とした調査は予定通り終了している。なお、大学生を対象とした調査に関しては、保護者・祖父母の調査票の回収部数が少ない状況にあるため、若干の補足調査を予定している。但し、大学生を対象とした調査に関しては、計画の段階から今回の状況は想定しており、本調査も高校生を中心に実施しているため、大きな影響はないものと考えている。調査の進捗状況にやや遅れはあるものの、本年度は研究目的にそった教材・資料の作成及び提案、学会発表、学術誌への投稿等を行っているため、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果を基に、学校等で活用できる食教育、食育関連の教材・資料等の作成、提案を行う。併せて、研究成果は学会発表、学術誌への投稿を予定している。
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Causes of Carryover |
本研究は、当初より複数年度の使用計画をたてている。次年度使用金額が生じた理由として、H27年度のアンケート調査票回収のための郵送料が予定より低くおさまったこと、そのためH28年度に実施する補足調査のための郵送料、データ処理等の研究補助費、教材・資料作成費を残したためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に生じた予算は、補足調査のための郵送料、H28年度分と合わせて資料収集のための調査・研究打ち合わせ旅費、データ処理等にともなう研究補助費、教材・資料作成費等に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)