2016 Fiscal Year Research-status Report
沖縄県民の世代間の食意識・食行動に関する一考察 -健康長寿地域の再興に向けて-
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25350097
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
田原 美和 琉球大学, 教育学部, 准教授 (30347124)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 沖縄 / 食意識 / 食行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
H28年度は、1.昨年度に実施した沖縄県内の高校生・保護者(親)・祖父母を対象とした世代間の食意識・食行動に関する質問紙調査のデータを整理し、その結果の一部を学会で報告した。主な内容として、規則正しい食生活、共食の大切さ、食教育、沖縄の食文化等に対する意識はいずれの世代も高い傾向がみられた。世代間の比較では、食事の時は栄養のバランス・エネルギーを気にしている等の意識は、高校生よりも保護者・祖父母の方が高い。一方、高校生は学校で習った食に関する知識を実際の行動にうつす、家庭で食事の準備や料理の手伝いをする等では、男子よりも女子の方が行動している傾向がみられた。健康的な食生活を営むために、学んでみたい食に関する内容(選択肢)は、いずれの世代も調理実習が最も多く、次いで高校生は食品に含まれる栄養素やエネルギー、保護者は食事バランスガイド、祖父母では沖縄の食生活の現状や食文化であった。 2.教員免許状更新講習会において、昨年度に引き続き「沖縄県産食材を活用した調理学-健康的な食生活をめざして-」をテーマに、これまので研究成果を取り入れた教材・資料等の提案を行った。3.上記の質問紙調査の結果や講習会実施後の課題等を踏まえ、県内の高等学校家庭科担当教諭と連携・協働しながら、食育に関する教材作成・提案を行った。H29年度も継続して学校現場の先生方と連携しながら教材の提案、授業実践・検証を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、昨年度に実施した世代間の質問紙調査の結果等を踏まえ、食育教材を作成する予定であったが、教材作成に必要な一部の食材が天候不良や時季によって、入手しにくい状況が発生した。そのため、より充実した教材の作成・提案のため、研究期間の延長を申請し承認された。その他の研究内容については、ほぼ予定通り進んでいるため、進捗状況はやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、昨年度から継続して取り組んできた食育教材の作成、授業実践・検証を行いながら研究成果を学会で発表、論文整理を行う予定である。
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Causes of Carryover |
H28年度は、これまでの研究結果を踏まえ食育に関する教材を作成する予定であったが、想定していた一部の食材が天候不良また時季により入手しにくい状況になった。より充実した教材を作成・提案するために、研究期間の延長を申請・承認された事により次年度に予算を使用する事になった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
食育に関する教材の作成費、研究打合せ、学会発表の旅費等に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)