2015 Fiscal Year Annual Research Report
エラジタンニンのアレルギー抑制効果の解明と食品への利用
Project/Area Number |
25350112
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
長野 隆男 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (20304660)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 接触過敏症 / エラジタンニン / ザクロ / 大豆 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、1)PPCのCHS抑制効果における機序の解明、2)SIのCHS抑制効果における機序の解明、3)PPCとSIの相乗効果によるCHS抑制効果とその機序の解明について検討を行った。 1)PPCのCHS抑制効果における機序の解明:CHS惹起部位である耳介を試料として抗体アレイを用いて、25種類のケモカインの発現について検討をおこなった。その結果、好中球を動員するCXCL2とCXCL5,単球/マクロファージを動員するCCL12の発現抑制が示された。さらに、ELISAを用いてCXCL2とCCL12の定量を行って発現抑制を確かめた。 2)SIのCHS抑制効果の機序解明:CHS惹起部位である耳介を試料として抗体アレイを用いて、40種類のサイトカインの発現について検討をおこなった。その結果、好中球を動員するCXCL1,単球/マクロファージを動員するCCL2,炎症性サイトカインであるIL-1betaの発現抑制が示された。 3)PPCとSIの混合液摂取のCHS抑制効果を、耳介の腫れと耳介組織に浸潤した炎症細胞の数による評価から示した。CHS惹起部位である耳介を試料として抗体アレイを用いて、40種類のサイトカインの発現について検討をおこなった。その結果、PPCとSIの混合液摂取群において、好中球を動員するCXCL2、単球/マクロファージを動員するCCL12、T細胞の活性化を誘導するCXCL10の発現抑制が示された。 今回の研究から、1)PPCの摂取によりCXCL2とCCL12の発現抑制されることからCHSが抑制されること、2)SIの摂取によりCXCL1とIL-1betaの発現抑制されることからCHSが抑制されること、3) PPCとSIの相乗効果により、CXCL10の発現抑制効果が高くなることが示された。
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Research Products
(5 results)