2015 Fiscal Year Annual Research Report
食物選択行動の法則化とその成果を活用したフードチェーンにおける新たな食育戦略
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25350130
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
上田 由喜子 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (40310841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清原 昭子 中国学園大学, 現代生活学部, 准教授 (20351968)
福井 充 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (40173322)
小塩 真司 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60343654)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 食物選択 / 価値観 / 食行動 / 昼食選択行動 / インタビュー調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、開発したVFCSにより昼食選択行動を予測できるか検討するため、「昼食の選択」という設定でインタビュー調査を実施し、食物選択につながる価値観を測定するVFCS(Values in Food Choice Scale; VFCS)と、食物選択行動との関連性について明らかにすることを目的とした。方法は、大阪市内O企業に協力を依頼し、承諾が得られた社員30名を対象とし、調査期間は2015年11月から12月とした。インタビュー調査の日程は3日間とした。最初のインタビューの1週間前に、事前に、インターネーネットにアップした29項目6因子構造からなるVFCSに回答するよう依頼した。全員が回答を終えていることを確認し、インタビューを開始した。インタビューは、昼食を終えた対象者から順に、「それぞれのメニューを選ぶ際に重視したこと」について、1人あたり10分を目安に実施した。解析方法は、インタビュー調査の内容については、ベレルソンの内容分析により、関連性については、カテゴリカル主成分分析とクラスター分析を用いた。解析結果は、クラスタ分析により3つに分類でき、近くに布置していた変数は、1) H/H,M/P, 昼食だけは健康、健康、メニューの並び、2) F/H, 低カロリー、栄養バランス、3) M/T,S/C,食べやすい、見た目、味、であった。主成分負荷プロット上で、近くに布置する変数は強い相関関係にあり選択の価値観が似ていることを示すことから20のカテゴリに分類された食物選択行動と、VFCSに関連性が認められた。食物選択行動を実際の観察ではなく、インタビューにより評価しているという限界はあるがVFCSにより昼食選択行動を予測できる可能性が示唆された。今後,個人の食行動パターンに適したアプローチ法と食環境整備の一助となることが期待できる。
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