2016 Fiscal Year Annual Research Report
Factors affecting autonomic nerve activity and taste sensitivity in relation to stress state or dietary habits among college students.
Project/Area Number |
25350140
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
苅田 香苗 杏林大学, 医学部, 教授 (40224711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 まつ子 東京家政大学, 家政学部, 教授 (60413077)
吉田 正雄 杏林大学, 医学部, 講師 (10296543)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 食生活習慣 / 自律神経機能 / 身体活動量 / 不安性格傾向 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの調査研究実績に加え、本年度には以下のデータ再解析と追加調査を行った。 自律神経バランスと不安性格傾向・気分プロフィールに関する男女間の差異について検討することを目的として、男子大学生120名、女子大学生116名の質問票調査結果(STAI、POMS、食事メニュー式栄養調査票(MMITQ))および、自律神経検査の同意が得られた計84名の心拍変動データについて再解析を行った。 STAI特性不安、状態不安得点ともにPOMS緊張および抑うつ得点との間に男女とも高い正の相関がみられ、特に男子で特性不安と抑うつ得点の相関性がより強く認められた。自律神経機能検査を実施した学生では、交感神経系指標Ln(LF/HF)は男子に比べ女子が低値であり、Ln(LF/HF)とSTAI状態不安得点との間に女子でのみ負の相関関係が見られた。女子学生において不安状態が自律神経系バランスに鋭敏に影響するものと思われ、また食行動については夜食習慣のある者で特性不安値が女子において有意に高かったため、修飾・交絡因子となり得る身体活動量について追加調査を行った。 女子大学生60名を対象に栄養調査とともに、小型活動量計常時装着による身体活動量調査(平均56±10日)を行い、毎時の平均メッツを平日と週末別に集計した。その結果、朝食欠食は30%、夜食習慣有りの者は18%の割合で認められ、同年齢男子学生と比べ有意差はなく、また平均身体活動量や食習慣・栄養摂取量は、アルバイトをしているか否かに影響されることが示唆された。 自律神経や味覚の機能低下に影響を与え得る因子と転帰について今後も追跡を続ける予定であり、共同研究者らとフォローアップ調査およびその妥当性について協議した。
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