2013 Fiscal Year Research-status Report
労働者の蓄積疲労改善に資する食生活・生活習慣プログラム作成に関する研究
Project/Area Number |
25350145
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
高宮 朋子 東京医科大学, 医学部, 講師 (40366133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 由美子 東京医科大学, 医学部, 講師 (00074724)
井上 茂 東京医科大学, 医学部, 教授 (00349466)
石橋 弘子 東京医科大学, 医学部, 助手 (80532697)
下光 輝一 東京医科大学, その他部局等, 名誉教授 (90206243)
小田切 優子 東京医科大学, 医学部, 講師 (90276907)
北林 蒔子 盛岡大学, 栄養学部, 講師 (90597684)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 疲労 / 栄養 / 生活習慣 / 尿中8-OHdG / 酸化ストレス / 健康 / 労働者 / 健診 |
Research Abstract |
近年、労働者の慢性疲労が社会問題となっているが、疲労の改善については短期的な実験研究が多く、生活習慣改善等による長期的な疲労軽減のための研究に乏しい。そこで、本研究の目的は、労働者を対象に、生活環境、栄養摂取、食生活、運動習慣、睡眠状況等の生活習慣と疲労状況について調査・検討することにより、労働者のための食生活を中心とした生活習慣に関する疲労改善プログラムを作成することである。対象のうち一部のボランティアに対し、体内の酸化的DNA損傷の代謝産物で尿中に排泄される8-Hydroxy-2`-deoxyguanosine(8-OHdG)を酸化ストレスの指標として測定し、疲労の生理的な評価・検討を加えることとした。 研究の初年度(平成25年4月~平成27年3月)は、平成25年11月にベースライン調査を実施した。某地方自治体の協力を得て、自治体職員3,120名を対象に文書にて研究協力を依頼し、自記式質問紙調査を行った。このうち、研究協力の同意が得られたのは、2,660名であった(回収率85.3%)。調査の内容は、①生活習慣・勤務状況・心理等質問票②栄養摂取状況の評価(BDHQ(簡易型自記式食事歴法質問票:brief-type self-administered diet history questionnaire))③疲労状況の評価(VASを用いた自覚的疲労感スケール)④健康状態の評価(質問票による評価)とした。また、定期健診において得られた体格、血圧、血液検査結果等既存のデータの提供を受けた。さらに、一部の調査対象者(106名)に対しては、尿検体を収集し、尿中酸化ストレス測定システムICR001を用いて尿中8-OHdGの測定を行った。現在、統合データベースの構築に向けて、以上の問診票データ、健診データ、尿データのすべてのデータクリーニングを進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に実施する予定のベースライン調査と尿検査を実施し、85.3%の回収率を以て、調査を回収できたため。栄養調査協力者に対しては、調査結果のフィードバックも平成25年度内に予定通り終了できた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度には、下半期に始めにはプログラム作成に取り掛かれるよう、収集したデータのクリーニング、データベース作成、集計・解析を上半期のうちに実施・終了する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
尿中の8-OHdG測定を希望した人数が予定の対象人数よりも少なく、検査チップ代が若干残ったものである。 平成26年度にはプログラム開発のための印刷物作成費(コピー用紙、封筒等)を計上しているが、印刷制作物にカラーを使用するなどクオリティの高いものに変更し、残額を使用する予定である。
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