2015 Fiscal Year Research-status Report
周産期の精神疾患に対する脂質栄養改善に関する基礎的研究
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25350151
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
宮澤 大介 金城学院大学, 薬学部, 准教授 (70434553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 浩之 金城学院大学, 薬学部, 助教 (90523316)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 多価不飽和脂肪酸 / ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
実験食として5%の高リノール酸ベニバナ油(SAF, ALA-restricted, LA-adequate)あるいはシソ油(PER, ALA and LA-adequate)を添加した精製飼料を用いた。出産直後のICRマウス(母マウス)にSAF食あるいはPER食を2週間給餌し、仔マウスに授乳させた。 仔の脳におけるMAPK(mitogen-activated protein kinase)について解析した。線条体ではp44/42 MAPKのリン酸化がSAF食群で低下していた。p38 MAPKやSAPK/JNK(stress-activated protein kinase/c-jun N-terminal kinase)はストレスに応答するだけでなく、分化にも関与することが知られている。p38 MAPKは両食餌群間で有意差は見られなかった。以前、成体に4週間あるいは8週間給餌した雄では線条体(4週間)海馬(4、8週間)大脳皮質(4、8週間)で活性に有意差が見られたことから給餌期間や週齢等の違いが影響していることが考えられる。またSAPK/JNKは有意にSAF群で低下していた。 また機能に関与するCaMKII(Ca2+/calmodulin-dependent protein kinase II)やnNOSは顕著な差は見られなかった。 細胞にストレスがかかった状態で脂肪酸の影響を検討した。分化時の無血清のストレス下で脂肪酸を添加すると保護作用がみられ、特にDHAでその作用が大きかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ストレスに対する脂肪酸の影響の詳細を解析するためにin vitroで細胞を使った脂肪酸の実験を平行して行った。細胞の増殖期と分化期ではストレスに対する応答性が異なった。
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Strategy for Future Research Activity |
脳の他の領域についても解析を行う。また細胞の実験ではストレスの種類を増やして脂肪酸の影響を検討する。
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Causes of Carryover |
ストレスに対する脂肪酸の影響の詳細を解析するためにin vitroで細胞を使った脂肪酸の実験を平行して行った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
細胞を使った実験ではストレスの種類を変えて脂肪酸の保護効果を確認する。またその効果のメカニズムの詳細を解析する。そのために必要な試薬等の購入費用に充てる。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Effects of arachidonic acid intake on inflammatory reactions in dextran sodium sulphate-induced colitis in rats.2016
Author(s)
Naito Y, Ji X, Tachibana S, Aoki S, Furuya M, Tazura Y, Miyazawa D, Harauma A, Moriguchi T, Nagata T, Iwai N, Ohara N.
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Journal Title
Br J Nutr.
Volume: 114
Pages: 734-745
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Changes by canola (rapeseed) oil ingestion of steroid hormone production in SHRSP2016
Author(s)
S Yagi, M Nishikawa, H Hanai, S Suzumura, Y Naito, K Tatematsu, D Miyazawa, Y Hashimoto, A Yamamura, H Ohnishi, N Ohara, H Okuyama
Organizer
日本薬理学会第89回年会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2016-03-10
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